予想通り大きな社会問題となってきています。
1月29日スシロー岐阜市橋店での高校生による迷惑動画がSNS上で拡散され、過去の回転ずしチェーン店における迷惑動画も含めて、回転ずしチェーン店の在り方が問われるほどの大問題となっています。
そんな中注目されるのが一体損失はいくらで、少年たちに賠償金額をいくら請求するのかというところ。
今回はその点にフォーカスして海外の事例も含めて判明している範囲でまとめてみることにしました。
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Contents
スシローペロペロ少年卒アルも公開される
事があまりにも重大だったのか。ついには実行犯の少年と思われる人物の中学校卒業アルバムまで公開されるようになりました。
ネームプレートには「伊中」とありこの少年の卒業した中学校は、現場となったスシロー正木店北の伊自良中学校と思われますが、まだ確定ではありません。
一方撮影者は父親であるとされていますが、根拠が確認できず「きも、おまえマジで」という発言や声質的には実行犯の少年と同年代の人物が撮影したように思えます。
今は実行犯の彼ばかり注目されていますが”笑いながら”撮影している者も同罪です。
実行犯と同等の罪をつぐなってほしいですね。
笑って「きもい」と言っている場合ではないのです。
スシロー今回の損失額は
今回の件を受けてスシロー正木店は店内の湯呑の消毒、醤油の入れかえを行い現在も営業中です。
少年が触れた物に対する弁償額はわずかだと思いますが、スシロー本体に与えた社会的ダメージは甚大で、ジャーナリストの門田隆将氏によれば「あきんどスシロー」の運営会社であるフード&ライフカンパニーの時価総額※は168億円下落したそうです。
※時価総額計算方法 株価×発行済み株式数=時価総額
かつて「秒で1億稼ぐ男」と呼ばれた与沢翼さんとは真逆の「秒で億を損失させる男」として名前バレした本名と共に人々の記憶に刻み込まれたことでしょう。
それだけでも彼にとっては就職面、進学面においてかなりやりづらく(家族も含めて)生きづらい世の中になったと言えるので、社会的信用を失ったという意味で十分制裁を受けたとは思いますが、今後このような”ジョークで済まされない悪質な動画投稿”を根絶するためにも、誰も投稿する気を起きさせないような厳しい処罰を与えるべきだと思います。
少年たちはいくら賠償金額を払うのか
この悪質な投稿を行った少年たちは一体どれくらいの賠償金額を請求されるのか。
海外の事例や日本での損害倍書請求の考え方をもとに考察したいと思います。
海外ではオレオに…
海外ではチャンネル登録者数120万人だったユーチューバーのKanghua Renという人物が、お菓子のオレオに歯磨き粉を入れてホームレスの男性に渡すという動画を2017年に配信し、その悪質さが問題視されました。
オレオを食べたホームレスの男性は嘔吐したそうです。
問題の動画は他のインフルエンサーの非難の対象となり、現在削除されています。
この動画投稿を行った人物はバルセロナ裁判所から5年間のYoutube禁止、15カ月の禁固刑、20000ユーロ(日本円で約300万円)を支払うよう命じられました。
日本より厳しそうですよね。
このユーチューバーは復帰後動画投稿を別アカウントで行っていたようですが、チャンネル登録者数は20万人に激減し、2年前の活動を最後に投稿が確認できませんでした。
日本では…。数億円の賠償は有り得ない!?
日本では今回のような迷惑動画に対して注目度が低かったのか、今まで賠償金額を企業がいくら請求したという情報は出回っておらず、内々で解決させて世間に公表していないようです。
また、7年前に世間を騒がせた「おでんつんつん男」は逮捕されるも不起訴処分となっています。
この類に関してどうにも対応が甘い感じがしますね。
日本の損害賠償の請求額の決め方については下記が参考になります。
👇👇👇
①物損や財産的な損害の場合はその損害に相当する金額
出典:enjin『損害賠償とは?請求方法、相場、注意点…基本の知識をまるごと解説!』
②死亡した場合は、本人および遺族への慰謝料と逸失利益
③傷病の場合は実質的な治療費
④障害が残る場合は、認定された障害の等級
⑤精神的な苦痛に対しての相当額
この中で今回の場合でいうと①が該当しそうです。
上記①の「財産的な損害」でいうとスシローの時価総額168億円損失ですね。
ちなみに損害賠償の日本過去最高額はパチンコ機の特許問題に関するもので74億1668万円です。
ただ、168億円という金額もグループ会社の時価総額ですし、スシローはレーンでの提供を継続するためアクリル板の設置を進めていくとのことですから、設備変更にかかる費用を安く抑える方針なので、回収できる見込みもない一般家庭から何百億円も賠償請求するとは思えません。
スシローの売り上げから考えると
スシローの年間売上から考察するとスシローの来店者数は2010年度で年間8600万人来店。
値上げで客足が2割減となったので、約1700万人減だとしても1店舗あたりの来店者数を626店舗で割ると1店舗あたり年間11万人。
客単価が1人1000円だとして年間約1億1000万円です。
業界とそれらを利用する客への影響を考えると上記金額を賠償額にするのが妥当なのではないでしょうか。
撮影者と実行犯2名だったとして5500万円です。
あくまで判断するのは司法ですが、再発防止のための厳罰化という意味では上記金額を折半して支払うよう請求してこそ厳罰化といえるでしょう。
この数千万円単位の金額は鉄道遅延の賠償金と同等の金額です。
今回のケースはスシローだけでなく回転寿司業界や利用客全てに影響するものであり、鉄道遅延で交通機関に影響を与えるのと同等の影響を与えていると思います。
たとえ一生かけても払いきれない額だとしても、これくらいのことをしないと同じ悲劇を繰り返す人が遠くない将来また出てくることでしょう。
スシロー迷惑動画で少年たちが支払う賠償金額まとめ
・スシロー迷惑動画問題で当事者の少年とその保護者は店舗に謝罪したものの被害は取り下げない方針。
・実名付きで卒業アルバムが公開されているが、撮影者はまだ公開されていない。
・ジャーナリストの門田氏によれば今回の件でスシロー運営会社の株価が下落し、その時価総額の損失は168億円である。
・今後の運営の仕方についても検討段階であり、賠償金額はこれからの話し合いで決定するが、業界や利用客に与えた影響は甚大なので、撮影者と実行犯には鉄道遅延と同等の賠償金数千万円を科すのが妥当と思われる。
この少年たちに感謝したいことが1つだけあります。
それはあの迷惑動画を投稿してくれたことです。
あの迷惑動画を投稿することによって外食産業に警鐘を鳴らし、より安心安全な提供システムとは何かを考える機会を与えてくれたのです。
そして今回このように騒がれることによって私たちは、このような行いをする者たちがどのレストランにもいる可能性があると危機感をもつことができます。
ただ、もう充分わかったので、今後はこのようなことがなく安心して外食が利用できるようシステム改革と厳罰化をお願いしたいですね。
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