不可解な事件です。
2022年10月京都市内のマンションの一室で立命館大学の3年生浜野日菜子さんが毒殺された事件で大阪府警は2023年3月3日不動産賃貸業を営む宮本一希容疑者を浜野さん殺害の疑いで逮捕しました。
宮本容疑者は当時浜野さんのマンションに入り「一緒にお酒を飲んでいたときに浜野さんがせき込んだので、薬を飲ませた」と供述していますが、浜野さんは致死量のタリウムを摂取したことにより死亡しています。
生前は「イラストレーターになりたい」と夢を語っていた浜野さん。突然命が奪われてしまいました。
そこで今回はなぜ浜野さんは殺害されたのか。宮本の容疑者の動機とタリウムの入手方法を調べてみることにしました。
Contents
浜野さんを殺害した宮本一希容疑者とは
出典：宮本一希容疑者のフェイスブック
浜野さんを殺害した宮本容疑者とはどんな人物なのか。
調べてみると以下のような人物像が浮かび上がってきました👇
・父親が地元の不動産業やケーブルテレビの経営者で宮本家自体が2台のベンツを所持するくらい裕福な家庭だった。また、宮本容疑者自身もイベント企画会社を運営していた。
・3年前まで両親、妹夫婦と実家暮らしだった。
・宮本容疑者自身にも妻子がいた。
・宮本容疑者は子煩悩で奥様とも仲が良かったという話が出てくるほど家庭内は順調だった。
・1億円でお茶屋（舞妓さんと食事や芸を楽しむところ）を買収し、「弘庵」の名で店を開いていた。（現在閉店）
・元々は東京の大手企業に勤めていたことから高学歴だったことがうかがえる。
また、学生時代はマジメな性格でこのような事件を起こす人物とは思われていなかったようです。
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写真だけを見ると和装の似合う真面目そうな青年というイメージですが、裏の顔があったということでしょうか。
ただ、表向きは実家の家業を継ぐやり手の青年実業家として知られていました。
経歴だけ見ると殺人を犯しそうな人物には見えませんね。
宮本一希容疑者が浜野さん殺害に至った動機は？
出典：浜野日菜子さんのフェイスブック
事件の真相をいまだに語っていない宮本一希容疑者。
順風満帆そうに見える37歳の大人が21歳の女子大生をなぜ殺害したのか。
一番に考えられるのは交際関係で揉めたことによる怨恨です。
まず浜野さんと宮本容疑者の関係性について調べてみると浜野さんは生前宮本容疑者と仕事の関係で接点があり、宮本容疑者が経営していたイベント企画会社でアルバイトスタッフとして働いていたようです。
大阪府出身だった浜野さんは高校卒業後立命館大学に進学。京都で一人暮らしをしていました。
私立の大学に通い、一人暮らしということは家庭の経済状況によってはアルバイトをして学費を稼いだり、場合によってはパパ活でお金を稼ぐということも有り得ます。
そこから以下のように考えられるのではないでしょうか。
・浜野さんはイベント企画会社に勤めている間に経営者であった宮本容疑者に目をかけられ、一緒に仕事をしていくうちに親密な関係になった。
https://www.vagrantbartender.com/
まず、事件前日に二人はバーでお酒を飲んでいたことがわかっています。また、浜野さんは妻子持ちの宮本容疑者を自身の家に招き入れています。
二人きりで浜野さんの部屋に入る親密さ。
そこからして二人の関係が仕事仲間の枠を超えた関係ということを示しているように思えます。
かなり宮本容疑者を信頼していたんですね。
金銭的な援助があったのかは不明ですが、「別れ話を切り出された」「浮気を奥様に話すと言われた」など痴情のもつれから浜野さんを殺害したと考えるとしっくりくるのではないでしょうか。
また、過去にも交際を迫ってきた女性を殺害した東京練馬区の事件や最近では博多のストーカー殺人など痴情のもつれから殺害に至るケースは数多くあります。
宮本一希容疑者はどこでタリウムを入手したのか？
出典：Wikipedia
宮本容疑者が浜野さん殺害の方法として用いたのがタリウム。
タリウム※とは一体どんな物質なのでしょうか。
※タリウム
参考：Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
硫化鉱物に含まれる金属で銅、亜鉛、鉛を精製するときにできる副産物。戦前は脱毛クリームとして使用されていたが、中毒症状を引き起こすことから使用禁止になった。
近年では殺鼠剤として用いられていたが、それも使用禁止になってきている。
要はタリウムは人体にとって有害な重金属で皮膚に触れることすら危険な薬物であるということがわかりました。
ではそれをどこから手に入れたのか。2022年に第一三共職員が妻を殺害するためにメタノールを使用しましたが、それは会社の薬品庫からの持ち出しでした。
今回はどのように入手したのか。
考えられるのは
①「古くからある薬局に置かれた殺鼠剤を購入した」
②「海外サイトで購入した」
です。
①は2015年に名古屋の女子大生が同級生を殺害するために用いた方法で女子大生は母親の実家がある東北地方の薬局でタリウム入りの殺鼠剤を購入しました。
https://www.tt-techno.co.jp/gyoumu_seihin/m-tariumu1.gif
もう一つは②の方法。現在タリウムは有害な危険物と言うことで日本では入手しにくい状況となっていますが、海外サイトであればタリウムを含む薬品が下の画像のように販売されていることがあります
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①でも②でもないとするとあとは知人から譲渡されたくらいしか思い浮かびませんが、宮本容疑者の新たな供述が待たれます。
