今回注目したいのは11月5日中国広東省で起きた暴走事故について。
アメリカのテスラ社製の車のブレーキがきかずに暴走。最高速度はなんと198kmにも達したそうです。
モンスターと化した車はオートバイや自転車に次々と衝突し、2人の死者と3人の重軽傷者を出す惨事となりました。
そこで今回はそのテスラ社の問題となった車両や原因について調べてまとめることとしました。
一緒に確認していきましょう。
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事故の概要
発生日:2022年11月5日
事故現場:中国広東省潮州市
死者:2名
重軽傷者:3名
運転手は家族づれである場所の道路脇に駐車しようとした際、ブレーキを踏んだが利かず、ギアをパーキングにしても車が動き続けたため、ハンドルを切って道路に飛び出したところ加速し始め、制御不能の事態になりました。
運転手は避けようとハンドルを切り続けますが、最高速度は198kmに達し、オートバイ2台自転車2台を次々とはね、2.6km暴走したのちにスピンしながら店にぶつかって大破しました。
以下がその事故の動画です。↓↓↓
物凄いスピードでオートバイもトラックも跳ね飛ばしており、衝撃的な動画でした。
そんなとてつもない暴走だったにも関わらず運転手は無事。
エアバッグの性能はとても優秀だったということでしょうか。
この事故でオートバイの運転手と自転車に乗っていた女子高生が死亡しました。
今回の事故車両の車種は?
今回の事故車両はテスラ社の「モデルY」というもので、電気自動車になります。
以下がそのスペックです。↓↓↓
テスラの性能
重量:2トン
駆動方式:デュアルモーターAWD
最高時速:250km/h
航続距離:595km
(東京から兵庫県姫路市くらいの距離)
加速0‐100km:3.7秒
(参考:https://www.tesla.com/ja_jp/modely)
特徴としては上記の加速度がとてつもなく速いという点。100kmまでたった4秒弱で到達する性能が今回は仇となり、とんでもないスピードで暴走することとなりました。
今回は死者が2名でしたが、時と場合によればもっと大きな事故になっていた可能性があったことを考えると寒気がします。
一方、テスラのホームページでは衝撃保護について優れた剛性構造、衝撃吸収構造、低重心の圧倒的な保護性能をアピールしており、今回の事故で運転手や家族が無事だったことから皮肉にもこの性能の素晴らしさを証明した形になりました。
事故の原因は
今回の大暴走の原因はドライバーのアクセルとブレーキの踏み間違いによる可能性があります。
ドライバー側はブレーキが利かなかったとしてテスラ車の欠陥を主張していますが、テスラ社の主張は「ドライバーにブレーキを踏んだ形跡が見られない」としており、対立しています。
実際ドライバーはブレーキを踏んだのか否か、中国の動画サイトで確認したところ、ブレーキランプの点灯が確認できませんでした。
ただし、回生ブレーキのランプは点灯しています。回生ブレーキとはモデルYで言うと運転手がアクセルから足を離した時に自動的に減速するブレーキのことです。
画像だと↓のように点灯します。
中国の動画は添付することができませんでしたが、画像としては以下のようになります↓↓↓。
その動画では事故を起こした車両は10月31日から11月2日にかけて用事があったのか、同じ場所に何度も立ち寄っていました。
そして毎回同じように回生ブレーキのランプが点灯し、最後はブレーキランプが点灯して止まっている様子が映し出されています。
ただ、事故当日に限ってはいつものように回生ブレーキで減速して車を止めようと試みるも、ブレーキランプが点灯しているようには見えず、かえって増速し、道路に飛び出していく様子が写っています。
ここからはあくまで個人的な見解ですが、いつも通り回生ブレーキで減速させるためアクセルペダルから足を離したものの「そこでいつもはブレーキペダルを踏むのに、この時はアクセルペダルを踏んでしまった」と考えられるのではないでしょうか。
そしていつもと違った動作をする車に慌ててしまい、余計にアクセルを踏んでしまった。
0-100kmまでの加速がたった3.7秒の車ですから、そこからはあっという間の出来事だったことでしょう。パニックになるのは容易に想像がつきます。
テスラ車中国で暴走。事故の原因、問題の車両まとめ
テスラ車中国で暴走。事故の原因、問題の車両まとめ ・11月5日中国広東省でテスラ社製のモデルYの暴走運転により、死者2名重軽傷者3名の事故が起こった。 ・テスラ社のモデルYは電気自動車で100km到達までのスピードが3.7秒と速い設計になっている。また、衝突に強く、運転手やその家族は無事だった。 ・今回の事故の原因は動画を見る限りでは回生ブレーキは利いていたもののブレーキランプが点灯しているように見られず、運転手のブレーキとアクセルの踏み間違いの可能性がある。
今後この事故について真相が解明されることになると思われますが、いずれにせよ今回の事故によってテスラ車に対するイメージがまたマイナスになってしまったのではないでしょうか。
今回のような悲劇を繰り返さないためにも、しっかりとこの事故を検証して、責任の所在や原因を突き詰めていってほしいですね。