由緒正しき老舗旅館で不祥事です。
2月24日朝日新聞デジタルにて昭和天皇が宿泊したことでも有名な老舗旅館である大丸別荘の大浴場のお湯から基準値の3700倍のレジオネラ属菌が検出されたとのことです。
旅館の信用問題に関わる一大事ですが、この旅館はいつから年2回だけの入れ替えで塩素注入をしないようになったのか。そのような運営をしている会社の社長は誰なのか。
この旅館の元々の評判や場所も含めて調べてみることにしました。
Contents
大丸別荘の元々の評判は?
老舗高級旅館として有名な”大丸別荘”。
1865年(慶応元年)から続く由緒正しき老舗旅館として親しまれ、古くは昭和の大スターである美空ひばり、中国の国家主席であった江沢民、昭和天皇が訪れたとされています。
場所はこちら👇
お値段は1泊1人当たり15000円(朝食夕食なし)~23000円(朝食夕食あり)程度
高評価のクチコミが多い
そんな老舗旅館の元々の評判はこの騒動が起こるまでは、評判は高級老舗旅館の名に恥じぬ良いものでした。
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温泉についてのクチコミもあり、それも良い評判でした。👇
これらの評判は今から6~7か月前のものなので2022年の7月~8月のクチコミになりますが、この頃からすでにお湯の張替えや塩素消毒をほとんど行っていない状態だったことになります。
この他にも温泉に関して高評価を出しているクチコミが散見され、料理や庭園を褒めているクチコミもあり、全体的に評価が高い老舗旅館でした。
ネガティブなクチコミ
一方、ネガティブなものとしては建物内の装飾や景観、スタッフの対応に不満をもらすクチコミもいくつかありましたが温泉についての不満はありませんでした。硫黄の匂いで不衛生さをごまかせたのでしょうか。
これらのクチコミはここ数年に集中しており、そこから今回の騒動と繋がるのは、人が変わったのか運営方法が昭和平成の頃から変わり、少しづつ旅館の管理がずさんになったスタッフの質が落ちたことで、お風呂も満足に管理できないようになったのではないかということです。
「素晴らしい温泉」とほめてくれたお客さんに対して心が痛みます。
いつから不衛生だったのか?運営会社の社長の名前は?
いつからこの温泉の管理はずさんになったのか。クチコミ上ではお風呂の不衛生さを指摘するクチコミは皆無でむしろ温泉を褒めるクチコミが多かったのが印象的です。
FNNの取材によると大丸別荘の社長が言うには3~4年前から浴槽4杯分、およそ70リットルを毎日入れ替えしていたとのことです。
よってニュースで騒がれていた「年二回しかお湯を入れ替えていない」という内容は大げさであると捉えていました。
しかし、2022年8月にレジオネラ症※を発症した人が大丸別荘を訪れていたことをきっかけに保健所の調査が入り、その時大丸別荘は「管理は適正だった」と保健所の指摘を聞き入れませんでした。
今回の事態に至った原因を「認識の甘さ」とした社長。
また、塩素注入を怠った理由は「塩素臭が嫌いだったから」という理由です。
たしかに温泉の雰囲気を壊したくなかったのかもしれませんが、お客様の体の安全を優先していない時点で旅館として間違っていますし、社長の主観でこれを決めたのは問題があると思います。
現在は週1回以上のお湯の張替え及び塩素消毒を実施しているとのことです。一回失った信用を取り戻すには大変ですが、日々決められた規則に則って伝統ある大丸別荘を維持していってほしいですね。
※レジオネラ属菌に感染すると
レジオネラ肺炎は、潜伏期間が2~10日です。 症状は、発熱、食欲不振、頭痛、倦怠感や無気力などで始まります。一部の患者は、筋肉痛、下痢、昏迷を起こします。 通常、感染初期に起こす咳は軽度ですが、約半数の患者は痰を伴います。
出典:レジオネラ症について https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2016/06171434.htm
社長が変わってからずさんな管理になったのか?
大丸別荘の社長は山田眞(まこと)さんという方です。
山田眞社長は少なくとも10年以上前から大丸別荘の社長に就任しており、社長交代に伴う運営方針の変更でこの騒動が起こったわけではなさそうです。
元々料理長・総支配人を兼任していた人物だそうで10年以上前の評判は素晴らしいものだったようです。👇
社長の山田真さんは、総支配人・料理長を兼任する謙虚で素晴らしい経営者です。
出典:https://www.tsukaki.com/kizaemon/2013/1238/
館内の無駄なく行き届いた配慮、料理も華美でなく美味しい逸品の心配り、どれも、苦労人の山田社長の経営哲学を感じます。
上記ブログの文面から感じる”丁寧さ”を今のクチコミから感じないのは、あまり社長が運営に関わらなくなったからでしょうか。
あくまで推測ですが、ここ3~4年前から設備やスタッフの質に関するクチコミが散見されるようになったのは、山田社長が退いてあまり経営に口出ししなくなったからではないかと考えます。
しっかり指導する人がいない状態で段々と従業員の気が緩み、細やかな気配り心配りが出来ず、管理がずさんになっていったのではないでしょうか。
レジオネラ菌大量発生大丸別荘の評判、社長についてのまとめ
・2022年8月高級老舗旅館「大丸別荘」の大浴場を利用した人がレジオネラ症を発症したことで保健所が調査。
・11月には基準値の最大3700倍のレジオネラ属菌が見つかったことで騒動となっている。
・この騒動が起こる前の大丸別荘の評判は良く、菌が大繁殖していたであろう頃の温泉に対しても良い評価ばかりだった。
・一方で設備、景観、スタッフの質に対する批判的なクチコミが散見され、それは特に3~4年前に集中している。
・大丸別荘の社長は山田眞さんという方で、総支配人と料理長を兼任していた人物。
・表にでていないところを見ると実質の運営は別の人物に任せており、その人物の運営がうまくいっていないものと考えられる。
今回一気に高級老舗旅館としてのブランドと信用を失墜させた大丸別荘ですが、この騒動をきっかけに今まで批判を受けてきた部分を改めて見つめ直し、改善して古き良き大丸を取り戻してほしいですね。