台風15号の爪跡はまだ残りそうです。
静岡県に記録的な大雨をもたらした台風15号は鉄塔や橋を破壊し、55000世帯の大規模停電を引き起こしました。
そして今でも爪跡となって残っているのは「断水」です。(2022年9月26日時点)
私たちの生活になくてはならない水が復旧するのはいつなのか。
何が断水の原因になっていて、場所はどこなのか。
気になったので、調べてみることにしました。
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台風15号による清水区断水の原因は
今回深刻な被害をもたらした台風15号。
そのうちの1つである断水の原因は
取水口に大量の障害物が流入したから
だそうです。
取水口というのは大きな川から生活用水を引き込むための水門のことで本来は大きな障害物が入ってこないように柵になっていたり、水量を調整する制水門が設置されています。
しかし、今回の台風15号により川から想定をはるかに超える障害物が取水口になだれ込んできたため、ふさがってしまったようです。
川の取水口から水を取り入れ、浄水場で水を綺麗にして、私たちが使うお水になっているんですね。
今回は取水口がふさがれてそもそもお水が来なくなったということで、なくてはならないものが機能しなくなった深刻な状態ということがわかります。
(参考:栃木県ホームページ)
断水の原因となっている場所は?
今回の断水の原因となっている場所は興津川※という清水区を流れる大きな河川で起こりました。
※興津川 水源は田代峠。流域面積は122k㎡。清流で鮎釣りの名所として知られる。 (参考:Wikipedia)
ちなみに興津川は二級河川に相当し、これは「公共の利害に重要な利害がある水系」という意味なのだそう。
清水区の人たちの生活を支えている川ということなんですね。
興津川の場所はこちら↓
断水の原因となっている興津川取水口の場所はこちら↓
興津川には主に2か所あるようで、そのうち清水谷津浄水場用の取水口が閉塞したようです。
谷津浄水場の場所はこちら↓
清水区断水の復旧はいつごろか
興津川取水口閉塞による断水ですが、復旧の見通しは2022年10月初旬になるそうです。
当面は県内で融通可能な工業用水を生活用水として使えるように動いている他、28か所に給水個所を増やすなど、静岡市は迅速に対応している様子です。
過去に七夕豪雨で巴川が氾濫したときなど水害の経験が活きているのでしょう。
清水区の方々が安心して生活できるよう、早期の復旧を願っています。
静岡市清水区断水の原因と場所、復旧のまとめ
静岡市清水区断水の原因と場所、復旧のまとめ ・清水区の断水の原因は興津川取水口が川から流れて来た障害物により閉塞したことが原因。 ・断水した場所は清水区を流れる興津川の谷津浄水場用取水口である。 ・復旧は10月初旬の見通しであり、当面は県内の工業用水の融通、給水個所の増設で対応していく予定。
静岡県全域に甚大な被害をもたらした台風15号ですが、現在も断水や橋の崩壊により多くの方が大変な状況となっています。
国も国葬問題で忙しいのでしょうが、他人事のように扱わずにまず被災地の復旧に動くことで、被災地も助かり、国民の国に対する印象が良くなるのではないでしょうか。