人命に関わるため、1分1秒でも早く駆け付けようと日々懸命に働いている救急隊員。
そんな救急隊員を暴行するという耳を疑うような事例が最近増えているようです。
そこで今回は
①救急隊員の暴行事件が増えた理由
②海外ではどんな事例があったのか
気になったので調べてみることにしました。
Contents
救急隊員に暴行する事件が多発
最近耳にする救急隊員への暴行事件について、最近では8月24日名古屋市中村区で「人が倒れている」との通報があり、救急隊員が駆けつけて救助しようとしたところいきなり殴られたとのことです。
男は現行犯逮捕されましたが、当時酒に酔っていたようです。
また、8月16日には彼氏の不調を訴えた女性から通報があり、駆け付けると興奮状態の男が救急隊員の顔面を殴打し、取り押さえようとした救急隊員にも肘打ちをするなどして現行犯逮捕されました。
お酒が入っているとはいえ、人命救助のために駆けつけている救急隊員に対する信じられない態度です。
事件が増えた理由
このような事件が増えた理由は何なのか。
名古屋市消防局救急課の木崎さんが言うには「行動制限の解除が要因にあるのでは」とのこと。
コロナの規制緩和にともない行動制限解除によって繁華街に行く人が増え、それに比例してお酒を飲む人が増えたことにより、悪酔いして救急車を呼ぶことが多くなったということなのでしょう。
8月はコロナだけでなく熱中症で救急搬送される人も増えているので、私たちも些細なことであれば救急車を呼ぶ前に一度「救急安心センター事業」(番号#7119)に相談するのも手です。
意識が無い、出血が大量、大けがなど、明らかに急を要する物であれば、さすがに119にかけます。
しかし、そうでなかった場合は
#7119
をはさむことで本当に救急車が必要な人の助けになりますし、救急隊員の方にも迷惑をかけなくて済むと思います。
(参考:ニュースONE 東海テレビ)
海外の事例。殺人や性的暴行も
日本で最近問題になっている救急隊員に対する暴行事件ですが、海外ではもっと危険なことも。
救急隊員が患者を搬送中に殺される
2021年7月2日メキシコシティーサカテカス州で患者を救急搬送中に救急隊員2名が殺害される事件が起きました。
サカテカス州はメキシコの麻薬カルテル同士の抗争が激しいところで、患者がマフィア絡みだった場合に巻き込まれるおそれがあるようです。
ただし、救急隊員が直接的に狙われるのは異例のようで殺害された救急隊員の出身州であるハリスコ州の知事は非難声明を出す事態になりました。
ちなみに日本では過去に例がありません。
地域によっては救急隊員さえも命の危険があるということなんですね。
女性救急隊員に対して男が性的暴行
ロンドンでは救急隊員であるリジー・スミスさんは頭部に外傷を負った男性を救急搬送するため、車内でかがんだ際にお尻を鷲掴みされました。
スミスさんはショックを受け通報。
男性は逮捕され、懲役5年の刑を科せられました。
ロンドンでは2019年の統計によると1月~8月にかけて349件の暴行事件があったようです。
意外と多い?救急隊員への暴行
アメリカのドレクセル大学の調査によると救急隊員が職務中に激しく負傷する確率は、ともに働く消防士と比べ14倍高いそうです。
消防士の方が火事関連でケガをしそうなイメージでしたが、実際は全く違って驚きますね。
また、女性救急隊員は男性救急隊員と比べ6倍暴力に遭う可能性が高いとされています。
助けに駆け付けた救急隊員に対してあり得ない行動をとる人が信じられませんが、女性を殴る男性も信じられません。
救急隊員も自身の身を守るために護身術を習った方が良いのかもしれません。
それだと助けに来たのか倒しに来たのかわからなくなりますが。。。。
(参考:Expecting the unexpected: A mixed methods study of violence to EMS responders in an urban fire department)
救急隊員への暴行事件のまとめ
救急隊員への暴行事件のまとめ ・最近増えている救急隊員に対する暴行事件は原因として行動制限解除により、飲酒する人が増えたことが背景にある。 ・海外では救急隊員に対する性的暴行や殺人事件も発生しており、アメリカの調査では消防士に比べ救急隊員の方が負傷するリスクが高いとされている。 ・また、女性救急隊員は男性隊員と比べ、暴行事件に遭う確率が高い。
「人を殴るくらい体が動くならそもそも救急車を呼ぶな」と言いたいところですが、いざその場に立ってみると通報する人も冷静に判断できなかったりするものですし、通報を受けた側も受けた以上は駆け付けます。
自分本位にどうしても考えがちですが、何かあったらすぐに119ではなく、判断できる余裕があるならまずは#7119を押してみるのが良いかもしれません。
また、#7119はそこまで世間に浸透していないと思うので、より多くの人にこの番号があることを知ってもらえれば、本当に必要な人の下に救急隊員が駆け付けることができます。
救急隊員の方々に敬意を持って、私たちも本当に必要なのか判断できるように#7119を活用していきたいですね。