大阪八尾市で警察官が職務質問をしようとした男性に抵抗され発砲した事件が起きました。
男は心肺停止の状態で病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。
当時男が乗っていた車は盗難車として手配されている車で、警察が職務質問をしようとしたところ車ごと警察官の方に向かってきたため発砲したようです。
正当防衛のように見える今回の事件ですが、その事件現場の場所はどこなのか、射殺した警察官の名前や警察官が発砲して相手を射殺した場合罪に問われるのかなど気になったことを調べてみることにしました。
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事件現場の場所は?
事件現場の場所は大阪府八尾市亀井町1丁目と北亀井町の境にある交差点です。
その場所はこちら👇
現場近くには「はくちょうこども園」や「亀井小学校」もあり、カーチェイスもしていたということですから児童が車に巻き込まれなかったのは幸いでした。
射殺した警察官や運転手の名前は?
射殺した警察官や犯人と思わしき人物の名前については、1月14日朝の時点でも公表されていません。
発砲した警部補と巡査長の所属先は八尾警察署というところまではわかっていますが、どちらの銃弾が致命傷を負わせたのか、亡くなった運転手はどんな人物だったのか捜査中であり、正当防衛も考えられる今回のケースでは今後も公表されないように思います。
警察官が発砲して死亡させた事件としては2021年8月匝瑳市で起こった発砲事件※ですが、この時も射殺した巡査長の名前は公表されませんでした。
※匝瑳市における警察官発砲事件 「隣の家の音がうるさい」と110番通報をした江波戸清一容疑者が駆け付けた警察官と隣の家の住人に対してノコギリを振り回して向かっていき、警察官に発砲された事件。 巡査長は最初威嚇射撃をしたが、それでも向かってきたため、銃弾を命中させ射殺に至った。
今回のケースも「犯人を制止できないような状況だった」という点で同じように見えるので、警察は「適切な処置だった」として射殺したのが警部補であろうと巡査長であろうと例外が無い限り(後述)公表することはないと思われます。
今回逃走していた犯人の名前は公表されるかもしれませんね。
発砲した警察官は罪に問われる?
前述のとおり今回の事件においても警察官は車ごと向かってきて制止できない状態だったので発砲しています。
結果的に犯人と思われる人物は死亡してしまいましたが、この警察官は罪に問われるのでしょうか?
正当防衛が成立する可能性が高い
過去の事件で警察官が発砲したケースは匝瑳市の事件を含めて少なくとも26件ありますが、そのうち警察官が罪に問われたのは「奈良県大和郡山市警察官発砲致死事件※」「栃木県中国人研修生死亡事件※」でいずれも無罪が確定しています。
※奈良県大和郡山市警察官発砲致死事件
出典:https://ichiranya.com/society_culture/112-policemans-shooting-incident.html
奈良県大和郡山市警察官発砲致死事件とは、 2003年9月10日に奈良県大和郡山市に車上荒しを行った犯人が 車両で逃走し、それを阻止するため警官が発砲を行った事件。
この発砲で車を運転していた犯人が負傷し、 助手席にいた男性が死亡したことで、助手席にいた男性の家族から警察官が 殺人罪と特別公務員暴行陵虐罪で刑事告訴されたが、 2014年12月2日に最高裁で警察官の無罪が確定した。
※栃木県中国人研修生死亡事件
出典:https://ichiranya.com/society_culture/112-policemans-shooting-incident.html
2006年6月23日に当時の栃木県上都賀郡西方町で 職務質問中に逃走を試みた中国人が石灯籠を振りかざし、 警察官の拳銃を奪おうとしたため警察官が発砲し犯人を射殺した事件。
後に中国の遺族から発砲した警察官が刑事告訴され裁判となりましたが、 2013年4月23日に正当防衛として無罪が確定
これら二つの事件では罪に問われた他、発砲した警察官の実名も公表されています。
今回、警察官の発砲に対して死亡した運転手の家族が不服として訴えを起こせば直接関与した警察官の実名を知ることができるでしょう。
大阪八尾市発砲事件の警察官の名前と事件現場まとめ
大阪八尾市発砲事件の警察官の名前と 事件現場まとめ ・1月13日大阪府八尾市亀井町の交差点にて盗難車を運転していた人物に対し警察官が発砲し、死亡させた事件が起こった。 ・その人物は職務質問をしようとした警察官に対し、乗車したまま向かってきたためやむを得ず発砲した模様。 ・現場は小学校やこども園が近くにある場所だった。 ・発砲した警察官、犯人の名前等まだ公表されていない。 ・過去に警察官が発砲した事件はいずれも正当防衛が成立し、無罪となっているため、今回の事件も警察官が有罪となる可能性は極めて低い。
警察官の方々も生死にかかわることですから瞬時に正しい判断を下すのが中々難しい状況だったと思います。
すぐに避けることができない状況、犯人を確保しなくては二次被害が出る恐れもあったことを考えると射撃はやむなしだったのでしょう。
撃った方の精神的ダメージも大きそうですし、運転手の死亡により供述がとれないのは残念ですが、被害拡大を防げたという意味では警察官が取った行動は正しかったのかもしれません。