西アフリカのガーナで昨日17日にマールブルグ病を発症した患者2名が死亡したとの発表がありました。
そこで今回は、この聞き慣れない病名について
①どのような病気なのか?
②発生の理由や感染力
③致死率はどれくらいなのか
気になったので、調べてみることにしました。
それにしてもまた得体のしれない物がニュースになりましたね。
Contents
マールブルグ病とは?
マールブルグ病なんてまったく聞いたことのない病気ですね。
お菓子のマーブルぐらいしかわかりませんが、調べてみると下記のようなヤバい病気ということがわかりました。↓↓↓
潜伏期間は3~10日間である。発症は突発的である。発熱、頭痛、筋肉痛、皮膚粘膜発疹、咽頭結膜炎に続き、重症化すると下痢、鼻口腔・消化管出血が見られる(エボラ出血熱に類似する)。
出典:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou
エボラ出血熱と同様に感染したら地獄の苦しみを味わうことになりそうですね。
突発的に発生するという点も特徴的で恐ろしい病気ですね。
始まりはワクチン製造のためにウガンダからアフリカミドリザルの腎臓をドイツのマールブルグに輸入し、それを取り扱った研究者たちが熱性疾患を患ったのが始まりとされています。
だからその地方の名前をとってマールブルグ病と名付けられたんですね。
マールブルグ病の発生の理由や感染力は?
発症すると恐ろしいことになるマールブルグ病ですが、なぜ今回このような事態になったのか?その感染力はどれくらいなのでしょうか?
マールブルグ病の感染力は
マールブルグ病の感染力は新型コロナウイルスよりも感染力は弱いようです。
ただし、体液や血液、糞尿に触れたり、性交渉をするとヒトからヒトへ感染するそうなので、注意が必要です。
もし日本にこのウイルスが来るリスクがあるとしたら、それはサルの輸入です。
観賞用としてアフリカから輸入したサルから感染するリスクがあるので、検疫体制を強化して水際で防止してほしいですね。
ちなみにエボラ出血熱との違いはあまりわかりませんでした。発生場所、遺伝学的、血清学的に違いがあるということでしょうか。
参考:日本獣医師会 http://nichiju.lin.gr.jp/mag/05402/06_5.htm
なぜ今回発生した?
前述のミドリザルだけでなくオオコウモリ(アフリカではフルーツバットと呼ぶ)からも感染するようですが、今回どのような経路でヒトへ感染したかは不明とされています。
ただ、西アフリカのガーナでもサルやオオコウモリを食べる文化があるようで、食べたことによる感染も疑われます。
また、間接的な感染として、コウモリの唾液や尿がついた食べ物を食べることで感染することも考えられるようです。
ちゃんと洗わないんかーい。
しかも手袋をしないで調理するので、衛生的にいかがなものかと思いますが、案の定血液が付着し、そこから病気に感染したこともあるようです。
ちなみにコウモリは1匹135円だそう。
安いけどいらない(笑)
食文化や経済状況的に野生動物を食べざるを得なかった歴史があるのかもしれませんが、リスクが大きすぎます。
野生動物を食べなくても済むように日本の食品ロス522万トン分を野生動物を食べている国に供給するだけでだいぶリスクが減ると思うんですけど。
そんな仕組みを作ってほしいですね。
参考:TBSNEWSDIG https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/41839?page=4
マールブルグ病の致死率は?
マールブルグ病の致死率はなんと最大で
88%!
(2005年アンゴラで患者数374名、死亡者329名のデータ:厚生労働省検疫所FORTH参考)
コロナウイルスの比ではありません。
しかも特効薬はなく対症療法(症状を和らげて自然治癒力によって治す方法)のみとなっている点も致死率が高い要因となっているように思います。
今のところ日本に来るリスクは検疫で止められるので、ほぼゼロですが、アフリカやインドなどインフラ整備が整っていない地域に行った際は洞窟に近づいたり、野生動物の料理を食べるのは避けた方が良さそうです。
マールブルグ病の発生理由や感染力、致死率のまとめ
マールブルグ病の発生理由や感染力、致死率のまとめ ・マールブルグ病とはエボラ出血熱と同様に頭痛、発熱、下痢、嘔吐等を突発的に発症させる熱性疾患である。 ・967年にドイツのマールブルグでウガンダから入手したアフリカミドリザルの腎臓から研究者たちが感染したのが始まり。 ・感染経路としては野生動物(サル、ネズミ、コウモリ)などの血液、体液、糞尿に触れて感染するケースが多い。 ・今回も何らかのかたちで接触し、感染したものとみられる。 ・マールブルグ病は致死率最大で88%の恐ろしい病気で治療法は対症療法のみである。
触らぬ神(野生動物)に祟りなし。
君子危うき(感染しそうな場所)に近寄らず。
コロナもそうですが、ヤバいところには近づかないで身の安全を図りましょう。