2022年8月12日台風8号が日本の太平洋沖で発生しました。
13日には東海や関東に最接近する恐れがあるとのことですが、この台風の名前が「メアリー」という何とも西洋の少女というか、英語の教科書に出てきそうな面白い名前だったので
①メアリーの名前の由来は
②どんな意味が込められている?
③そもそも名付ける理由は何なのか?
気になったので調べてみることにしました。
皆さん一緒に確認していきましょう!
Contents
そもそも台風とは?
台風というのは北西太平洋または南シナ海に存在する風速17.2m/s以上の熱帯低気圧を指すそうです。
日本ではかつて颱風(ぐふう)、大風(おおかぜ)と呼ばれていたみたいですが、西洋文化が入ってきた明治時代ごろから台風(たいふう)と呼ばれるようになりました。(参考:Wikipedia)
また、台風の語源はギリシャ神話やファイナルファンタジーに登場する怪物テュポーン(Typhon)から生まれた言葉とも言われています。(諸説あり)
要するにテュポーンTyphon→タイフーンTyphoon(英)→タイフウ となったんですね。
テュポーンは全知全能の神ゼウスを破ったことがある唯一の怪物であり、凄まじい風を起こす能力を持っていたようですから、その強さと能力が台風の名前に使われた理由なのかもしれませんね。
ゼウスに勝ったことあるとかテュポーン先生最強じゃん…。
FFですとあまりそんな印象なかったですけど、テュポーン強かったんですね。
その最強の魔物の名前を冠すほど強い風を持っているのが台風なんですね。
台風メアリーの名前の由来は?
今回日本に接近すると思われる台風メアリーですが、その名前の由来は台風委員会※で取り決められた名前から来ているそうです。
※台風委員会とは 台風委員会とは北西太平洋と南シナ海に発生する台風防災の政府間組織のことで、日本をはじめ中国、韓国、香港、ラオス、フィリピン、タイ、マレーシア、北朝鮮、カンボジア、ベトナム、シンガポール、マカオ、そしてアメリカを含む14の国で構成されています。
台風委員会の参加国それぞれの台風に使われている名前を出し合い、その名前が全部で140個あるそうです。
ルールとしては
①1~140まで名前の順番は固定
②導入開始時(2000年)は1号から1番目に登録された名前が使われる。
③翌年の台風1号は前年の最後の台風の次の番号になる。
例:2000年は23号まで=23番まで使用。2001年の台風1号は24番を使用。以降順番に名前を使用していく。
という感じです。
ちなみに2000年の台風1号で使用された記念すべき名前はダムレイ(Damrey:象)でカンボジアが出した名前でした。
日本では
・No.5 Tembin(てんびん)
・No.19 Yagi(やぎ)
・No.33 Usagi(うさぎ)
・No.47 Kajiki(かじき)
・No.61 Kammuri(かんむり)
・No.75 Kujira(くじら)
・No.89 Koguma(こぐま)
・No.103 Kompasu(こんぱす)
・No.117 Tokage(とかげ)
・No.131 Hato(はと)
の10個が使われています。共通点は星座の名前です。各国10個ずつ出し、動物や花の名前、地名で台風を呼んでいます。(参考;お天気.COM)
メアリ―の意味は?そもそも名前を付ける意味は?
今回の台風8号のメアリーは台風委員会で登録されている115番目の名前で西洋風の女性の名前に見えますが、実際は北朝鮮が提出した韓国語でMeari(メアリー)は”やまびこ”という意味だそうです。
(参考:気象.com)
信じられなかったので調べてみたら本当に「やまびこ」や「こだま」のことをメアリと言うらしいです。↓↓
메아리치다、me-a-ri-chi-da |
上はメアリチダと読み、意味は「こだまする」。北朝鮮が出した言葉ではありますが、韓国でも使われる言葉なんですね。
メアリ―という言葉の意味は分かりました。そこで疑問なのは”そもそも名前を付ける意味”は何なのでしょうか?
その理由を調べてみると以下の目的のため、毎年台風に名前を付けているようです。↓↓↓
①アジア間で情報共有しやすくなり、連帯強化する。
②アジア間での文化の尊重
③相互理解の推進
④人々の防災意識を高める
(参考:gooddo)
要は今回のメアリーに食いついた私のように台風の名前に注目することで防災意識を高めたり、アジア各国の親和性を高める狙いがあるのです。
台風メアリーの名前の意味や由来、名づけの理由まとめ
台風メアリーの名前の意味や由来、名づけの理由まとめ ・2022年8月13日に最接近の恐れがある台風メアリーの名前は台風委員会に登録されているNo.115のメアリーから名付けられている。 ・メアリーは北朝鮮が提出した台風の登録名の一つ。韓国語で「やまびこ、こだま메아리(メアリ)」を意味する。 ・名づけをする理由は台風の名前に注目することで人々の防災意識を高めるためと各国の文化を尊重し、親和性を高めるためである。
台風に名前を付けちゃうとか台風に対して親しみを感じてしまってかえって恐れを抱かなくなってしまいそうですが、台風が原因で亡くなられている方は過去にたくさんいるので、決して油断せずに台風の影響を受けそうな地域は備えをしっかりしておきましょう。
不要不急の外出禁止、避難場所の把握、食料の備蓄。
万全の状態でメアリーさんが通りすぎるのを待ちましょう。