あの会話もあの笑顔も全てマニュアルだったのか?
先日とあるホストと女性客のトラブル動画を見た際、ホストクラブのマニュアルらしきものを発見した筆者。
「夢を売る商売もマニュアルの上で成り立っていた」ように思える中々衝撃的な内容だったのですが、ふとホストクラブだけでなく他の水商売でもマニュアルというものは存在するのか気になったので、調べてみることにしました。
本投稿ではホストやキャバクラ嬢の人たちがどのような考えで私たちに接していて、どのようなところを見ているのか知ることができるとともに、ホストにハマりかけてる方や散財しそうな方に向けて「今の自分を顧みてほしい」という気持ちで紹介しています。
全てのホストクラブの方々がマニュアル通りで接客しているわけではないと思いますし、中には誇りや誠意を持ってホストをやっている方も当然いるとは思いますが、ホストクラブへの足が遠のくような内容でした。
Contents
ホストクラブにマニュアルチヤホヤされたい私は…ブスorデブorモテない女!?
これはあるサイトで掲載されたホストクラブの対応マニュアルです。
主に女性客を4タイプに大別し、それぞれに適した対応を紹介しています。
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1枚目は①、②のお客様に対して「バカ、デブ、ブス」などかなり辛辣な言葉を並べて説明しています。
相手があの笑顔の裏でそう思っていたのかなと思うとシュンとなります。
4タイプの中で②が一番財布のひもが固い客でしょうか。そのようなお客からもお金を出させるための工夫が書いてあります。
それにしてもお金を支払うお客に対しての敬意が感じられない文章です。
ちなみに「コピメ」とはコピーメール=定型文のことで何人ものお客に同じような内容の営業メールを送ることです。
「ワンタイ」とはワンタイムのことで店によって違いがありますが、50分8000円とか60分10000円とかの規定料金に対する時間のことを指します。
2枚目、3枚目は①、②タイプの客よりも内容をより詳しく書いています。
ホストの世界では③、④のタイプの女性客がたくさんお金を引っ張れる”熱い”客ということでしょうか。
特に2枚目は男性目線で女性との絆を深める方法を書いているようです。
ホスト以外の男性はこれをちゃんと実践すれば女性にモテるかも?
私的には「互いに高め合える良い関係」というのは、実際にされたら信用してしまいます。
ちなみに2枚目の「ラスソン」とはラストソングのことでその日その店で売上No.1だったホストが歌うことを意味します。
3枚目は枕(お客様とベッドインすること)のタイミングについても書かれています。このマニュアルでは枕前提なんですね。
2枚目、3枚目はその女性客にとって特別な存在になるためのノウハウが事細かに書いてありますから、これを書いた人は人格はさておいて自身の経験をもとにかなり研究されたのではないでしょうか。
4枚目は全てのタイプに共通した対応が書かれています。
特に③は「内面を見る人」ということでヘルプで席に着くホストとも連携を取る必要があるようです。
無駄に煽られたことで「やっぱりお金目的だ」と悟られないようにするためでしょう。
②に対しては相変わらず辛辣ですね(笑)
どんなに可愛くてキレイな子でも同じ対応をするのでしょうか。
④は自分の”推し”を一番にさせたいという目標があるため、頑張ってる感をすごい出すのが肝要なようです。
たしかに実際にあの場所で自分の推しがあと少しでNo.1の座に就けると思ったら、雰囲気に流されて多少無理をしてでも高いシャンパンを入れてしまうかもしれませんね。
マニュアルだとわかっていてもそれでも…。
このマニュアルを見て私は一旦冷めましたが、皆様はどう感じたでしょうか?
”できれば知りたくなかった”裏の世界ですが、夢を売る商売でその店のナンバー1になるためには、このような事を当たり前のようにマニュアルじゃないように見せるからプロなのでしょう。
これらのマニュアルを前情報として知っていたとしても、そのプロたちを実際に目の前にしたら私だったら全部すっ飛んで、楽しんでしまう自信があります(笑)。
だからもう最初からホストクラブの町に近づかないようにするのです。
キャバクラ嬢のマニュアルは…とにかく媚びる!!
続いてはとあるキャバクラの接客マニュアルです。
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男性が言われたいような言葉リストとしてこのマニュアルにまとめた人も知見をもとに研究したのでしょう。
このマニュアルはとにかく男性を褒めちぎって媚びまくっているように見えるので、私は好きではありませんが、実際に男性に何気なく容姿や持ち物について褒めると嬉しそうに話すのは何度も見ているので、あながちウソではないと思います。
このマニュアルでは他にもベッドでの接客の仕方も事細かく書いており、こちらも枕営業ありきのような書き方をしています。👇
もう気持ち悪いくらい生々しくて
「こんなのすぐバレるでしょ」
みたいなことも書いてあります。
それでも実際にされると男性は信じてしまうものなのでしょう。
こちらは枕営業を重視しているのか上の画像とは別にベッド上でのテクニックを説明しているマニュアルがありますが、以降も卑猥な内容がつづられているため、ここでは割愛させていただきます。
ホストのマニュアルより(別の意味で)エグいです。
銀座ホステスのマニュアルそれは水商売の鑑(かがみ)…
ホスト、キャバクラと色々な意味でエグいマニュアルを見てきましたが
『銀座ホステスの心得』
という名のマニュアルは”水商売の鑑”とも言える内容でした。
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ホストやキャバクラのマニュアルと見比べていかがでしょうか。
今までは「いかに客からお金を引っ張り出すか」その手段を書いているような内容でしたが、こちらは打って変わってホステスとしての立ち居振る舞い、プロ意識を叩き込むような内容です。
お客に対して上っ面な対応かそうでないか。
お客をどうにか変えようとするのではなく、自身の内面を変えるためのマニュアルに見えますし、マニュアルには「お客様」とちゃんと書いてあり、客に対する配慮と敬意が込められているように感じます。
「お給料の高さに驕ることなく、教養を身に着け自分を律する大事さ」も込められていますね。
また、そのホステスを引退したその先のことも書いており、ある意味今後の人生について考えさせられるような深いマニュアルになっています。
「自身を磨いていけば自ずとお金はついてくる」そう言ってくれているようにも思えますね。
身につければ人生が豊かに銀座ホステスマニュアルには名言がいっぱい
たしかに意識高い系に見えますし「毎日美容院」「毎月1着は服を新調」は中々実践しづらいところですが、新聞を読んだり、手のお手入れに気を配ったり、教養を身に着けるために何かしらレッスンを受けることは、ホステスとか関係なく人生を豊かにするうえで必要なことだと共感できます。
生き方の参考になるマニュアルですね。
あと名言がすごい多い(笑)👇
「手は整形できず年齢がはっきり出る」
(『銀座ホステスの心得』(1)より抜粋)
「飲み過ぎるな。酔った女は面白いだけで可愛げはない。女は惚れた男と2人だけのときにしか酔わぬもの。」
(『銀座ホステスの心得』(3)より抜粋)
「座持ちのシラケはホステスの責任。遊んでもらうのはホステスの恥と思え。」
(『銀座ホステスの心得』(4)より抜粋)
「色気は売っても心は売るな。ホステスの誇りを持て」
(『銀座ホステスの心得』(9)より抜粋)
もう(9)とか進撃の巨人の「心臓を捧げよ」ばりのインパクトがあります。
他にもここには挙げきれないくらい名言が詰まっていますが、筆者的には(4)や(5)はホステスだけでなく実社会で役立つ処世術だと考えます。
「給料に関することや愚痴、悪口は同僚に言わない」これだけでも環境が変わると思います。私は新しい職場ではこれを守って職場仲間の方々と良好な関係を築いています。
あとは陰口ではなく陰褒めします。他の人にも伝播して職場が良い雰囲気になりますよ。
まとめ
今回水商売の様々なマニュアルを見ていきましたがいかがでしたでしょうか。
足繫く通う人にとっては「見たくない」内容だったかもしれません。
お客のことを金づるだと思っているような内容で目を覆いたくなりましたが、そうでもしないと稼げないくらいホストの世界は厳しいのだと思ったら、その必死さに少し憐みの気持ちを持つようになってしまいました。
ただ、注意したいのはホストの方々もキャバクラ嬢の方々も全ての人がマニュアルにあるような考えで働いているわけではなく、銀座ホステスさんのように高いプロ意識を持ってお仕事している方もゼロではないということです。
特にNo.1を獲れるくらいの一流と言われる方々は見た目だけでなく、心を込めた接客で魅了してきたからこそその地位があるのでしょう。
ああ、私もマニュアルな接客ではなく、内面が磨かれたNo.1を張れるような人の接客を受けてみたかった…。
でもそのために行ってしまったら最後ハマるのは目に見えているので、今はイケメンばっかり出るアニメの”推し”のグッズを購入したり、歌声を聴くことで満足し、不夜城には近づかないようにしています。