今回注目したいのは静岡牧之原市の川崎幼稚園で3歳の園児がバスの中で置き去りになり、死亡した事件についてです。
記者会見でも薄ら笑いを浮かべるなど責任感が感じられない園長でしたが
①川崎幼稚園の元々の評判
②園長の逮捕はあるのか
③川崎幼稚園は閉園するのか
気になったので調べてみることにしました。
まず、亡くなられた河本千奈さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
Contents
事件の概要
事件は9月5日、静岡県牧之原市の川崎幼稚園前のバス車内で起きました。
場所はコチラ↓↓
車内に置き去りにされていた河本千奈さん3歳が熱射病により死亡。
発見時河本さんの体温は40℃以上となっていました。
車内では空になった水筒や河本さんが脱いだとされる服がありました。
園では出欠管理をアプリで行っており、その管理問題がずさんだったとして、川崎幼稚園の増田立義理事長兼園長と杉本智子副園長が7日記者会見を開き事情説明を行いました。
その会見では被害者の河本さんの名前を何度も間違えたり、時折笑みを浮かべたりと、とても責任を感じているような態度ではありませんでした。↓↓↓
60年以上も続いている幼稚園の園長とは思えない対応と非常識さです。
他人事のようにも思えて驚きを隠せません。
①川崎幼稚園の元々の評判
川崎幼稚園の元々の評判は可もなく不可もなくの評判です。
その評価の中には先生のことも書いています。↓↓
学年が違う先生が子どもの名前を憶えてくれていたりして、こちらが驚きました。
出典:みんなの保育園情報 https://www.minkou.jp/kinder/school/review/51198/
笑顔で優しい先生が多いように感じます。若い先生からベテランの先生までクラスにいるのは良いことだと思います。
先生は優しい先生が多いということですが、「保育園ほどあまり見てくれない」というところが気になりますね。
もう一方の評価では…
先生幼稚園での生活の様子が分からない。 保護者に対して受け身な気がする。
保育・教育内容なんとなくは分かるけど、しっかりしたやつは見えてこない。 どうなっているのか分からない。
施設・セキュリティ施設はしっかりしているように思うが、セキュリティはどうなのか分からない。
出典:みんなの保育園情報 https://www.minkou.jp/kinder/school/review/51198/
連絡体制が不十分で幼稚園の内容がよくわからないと指摘する親御さんもいました。
これらのクチコミは3年以上前のものになりますが、静岡県内の評価の高い幼稚園と比べてみて、この幼稚園の教育体制や子供に対する接し方は、可もなく不可もない幼稚園ということがわかりました。
他の評価の高い園では園外活動が多く、どのように活動しているのか親も良く見えるように透明化されているようでした。
子供の満足度も高く、それが親にも伝わってきて高評価につながっています。
静岡県で一番評判の良い幼稚園では小学校の準備もしてくれるという点も高評価でした。↓↓
こんな幼稚園に将来入れたいですね!
②園長の逮捕はあるのか
園長は責任者という立場ですが、今回の件で逮捕はあるのでしょうか。
結論から言うと逮捕の可能性があります。
今回バスの運転をしていたのは専属の運転手ではなく園長であり、運転手としての業務、確認作業を十分に理解していなかったことが原因と考えられています。
それらを踏まえ県警は業務上過失致死の疑いで園長の自宅を家宅捜索しました。
ちなみに業務上過失致死が成立した場合、↓のような内容になります。
刑法第211条
https://www.moj.go.jp/content/000005259.pdf
業務上必要な注意を怠り,よって人を死傷させた者は,5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金に処する。重大な過失により人を死傷させた者も,同様とする。
思ったのは意外と軽い。
「又は100万円以下の罰金」となっているので、子供を過失で死なせてしまったにもかかわらず100万円で罪を償えるのか疑問です。
過去の判例
過去には今回の件と同様に幼稚園の管理下で園児を死亡させ罪に問われた事例がありました。
2012年に愛媛県西条市で宿泊保育中だった園児が川遊びの時に流されて死亡した事件では、園に過失があったとして業務上過失致死傷の判決が言い渡されました。
この時は園長と先生2名の3名が罪に問われましたが先生2名は無罪、園長が50万円の罰金刑となりました。
過去の判例を見ても罪は決して重いものではないようです。
これでは遺族も納得できないのではないでしょうか。
刑法的にはあまり罰することができない印象ですが、経済的な制裁を加えることはできるようです。↓
損害賠償請求で制裁
2009年に私立尾道高校で柔道練習中に頭を強く打った男子生徒は後遺症が残り、両親は学校側に対して1億4400万円の損害賠償を請求した事例では、最終的に8150万円の賠償命令が下されました。
今回の件も国家賠償法の下に園側に損害賠償を請求するケースに見られるので、経済的な制裁を加えることができるかもしれません。
③川崎幼稚園は閉園するのか
川崎幼稚園が閉園するのかどうかはまだ未定です。
遺族との直接面談の際には”廃園”の念書を書いていたようで、廃園する意志はあるようですが、記者会見の時には園を続けていくような発言をしたりと、定まっていません。
保護者説明会では園の存続を匂わせる発言をし、遺族の感情を逆なでした増田園長。
遺族を相手にその場しのぎで”廃園”と言っていたのなら尚更、園長としていかがなものなのか。
モラルの欠如さえも感じてしまいます。
過去に経営難によって廃園となった事例はあるので、今回の件で入園者が激減し、前項で挙げたような損害賠償請求で多額の金額を賠償する事態になれば経営難に陥り、60余年の歴史に幕を閉じることになるかもしれません。
法に裁かれなくても世間に裁かれるような形になりますね。
川崎幼稚園の評判と園長の逮捕、閉園についてのまとめ
川崎幼稚園の評判と園長の逮捕、閉園についてのまとめ ・川崎幼稚園の評判は数年前から可もなく不可もない評判だった。 ・過去に園児を死なせ、業務上過失致死傷罪の裁判があったが、その園長は罰金50万円で決着した。 ・今回のケースのように公務員の管理下で子供を死なせてしまったケースは国家賠償法が適用されるようで、過去には柔道練習中に頭部を強打し、後遺症が残った子供に対し、8100万円を賠償したケースがある。 ・川崎幼稚園の閉園は入園者の減少や損害賠償の額によっては経営難に陥り、閉園することが有りえる。
今後園長たちはどのような形で責任をとるのか。
反省の色が見られないのであれば、罰金刑ではなく懲役を科してほしいと思うところですが、一番ダメージを与えられるのは損害賠償請求だと思うので、世間に懲らしめられながら園長たちには罪を償ってほしいですね。