普段何気なく使っている言葉、実はそれ方言かも!?
今回注目したいのはTwitter上でトレンドとなっている「標準語だと思っていた選手権」について。
現在Twitter上でかなり注目を集めている評判のツイートですが、”選手権”ですから実際どの”方言”が「標準語だと思ってた方言」なのか気になるところです。
そこで今回は「標準語だと思っていた方言選手権」で11月19日09:00時点でベスト5のイイねをもらえている反響の大きかった方言を調査することにしました。
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第5位 ひざまずき
「ひざまずき」は沖縄の方言で「正座しろ」の意味。「膝をついて座って」とか「そこに正座しなさい」というときに使うようです。
普通ひざまずくというとプロポーズをする男性か、神に祈りをささげるときを思い浮かべますが、沖縄では日常的に使っているんですね。
第4位 うったて
うったては書道の時に使う言葉で筆を止めてから下ろすときに使う動きの表現のようです。
これは私の地元の静岡では使ったことないですねー。逆に知らなかった。
グッとやってスっって擬音メインで教えられた気がします(笑)
第3位 カットバン
絆創膏のことを「カットバン」と呼ぶことがこのツイートの第3位のイイねを獲得しています。
静岡ではツイートにあるとおり絆創膏は「ばんそうこう」ですねー。あとはバンドエイド(商品名)は使いますが、逆にカットバンっていう人は周りにいないですね。
カットバンの会社である祐徳薬品工業株式会社は佐賀県鹿島市に本社を置き、仙台や倉敷にも工場があるので、九州の一部と東北地方、中国地方と国内でもとびとびに浸透しているような感じになっています。
第2位 関西弁の「知らん」6段活用
このツイートを見たときは衝撃を受けました。
驚いたのは「知らん」のバリエーション。6段階も使い分けられるとは知らんかった。
東海人の私でも「知らん」はよく使いますが、関西弁だったことさえ自覚ありませんでした。
関東の10代の子もよく使っている言葉だと思いますが、逆にこんなに使い分けれる人や使い分け方を知っている人はいないのではないでしょうか。
まるで英語の動詞の三段活用みたいで面白いですね✨
関西では常識なのかも。知らんけど(笑)。
第1位 「(ごはんを)つぐ」
「標準語だと思ってた方言選手権」優勝候補筆頭はご飯を「つぐ」。
こんな方言の調査を行ったJタウンネットさんには頭が下がります。とても面白い資料ですね!
静岡では圧倒的に「よそう」です。たまに「盛る」も使います。
つぐって九州よりなんですね。つぐといったら普通はお酒を”注ぐ(つぐ)”で使うのかと思いますが、どのようにしてごはんを”つぐ”になったのかナゾです。
ちなみに「よそう」は10世紀ごろに確認された言葉で「装う(よそおう)」が語源らしく、体裁を整える意味で使われたもので、”食器に食べ物をいれて整えること”を「よそう」というようになったそうです。
ご飯にも汁物にも使える便利な言葉ですね!
「盛る」という言葉も万葉集に出てくるくらい古い言葉で、”山のような形にすること”を意味するようです。
ご飯も山のような形にできることから「ごはんを盛る」と使われるようになったんですね。(参考:NHK「最近気になる放送用語」)
「盛る」にしても、「よそう」にしても古くからある言葉が脈々と受け継がれて変化していく様を見るのは面白いものですね。
数百年後の歴史の教科書に今ランクインしている言葉たちや「バズる」や「草」などのネットスラングが載るのではと考えたら、ちょっとクスっとしてしまいました。