今回、衝撃的なニュースが飛び込んできました。山口県阿武町のコロナ給付金誤送金問題で返還要求を拒否していた男性が4630万円の大金を全額オンラインカジノにつぎ込んだというニュースです。
そこで今回は男性は本当に誤送金4630万円を使い切ったのか?
あまり聞き慣れないオンラインカジノとは何か?
オンラインカジノにどんな危険性があるのか?調べてみました。
一緒に確認していきましょう。
Contents
誤送金4630万円を本当に男性は使い切ったのか?
まず、男性が本当に4630万円の大金を1週間で使い切ったのか?というところですが、ギャンブルもしくは仮想通貨、FX等ならネット上で巨額の大金を扱うことは可能なので、あっという間に使い切ることはできます。
ただ、もう一方の可能性としては敢えて偽証し、時効狙いで現金化して山の奥深くに隠しておくことも可能なのではと思い、その線はないか調べてみました。
山に隠してあとで持ち逃げ?
銀行によってまちまちですが、数百万円単位から本人確認が行われるため、足がついてしまうという点でまず間違いなく身バレはします。また、誤送金は過去にも事例があり、その件では逮捕されている前例があるため、今回も仮にさも自分のお金であるかのように振舞えば詐欺罪になります。
ただ、そうなってもいい覚悟でお金を引き出して山に隠してしまったら回収は難しいかもしれません。
その前に銀行で明らかに動きが怪しいと思うので逮捕できそうな気がしますけどね。
罪には問える?
誤送金で受け取った側が返還しなかった場合に罪に問えるのかという点では今回のケースを調べたところ「不当利得」に当たるということで誤って送金した自治体が男性に対して不当利得返還請求を行うことは可能となっています。ちなみに時効は10年。
そこで返還せず自身の遊興費に使ったというならば詐欺罪に該当し、大金にもなるので刑罰は重くなります。元日本維新の会の橋本弁護士曰く「仮に半額使ったとしても懲役3年」ということを考えると全額ギャンブルに使った今回のケースは悪質なので、6年以上の懲役になり得るのではないでしょうか。
オンラインカジノとは何か
オンラインカジノとは文字通りネット上で遊べるカジノのことでパソコンだけでなくスマホにも対応しており、いつでもどこでも遊べるものとなっています。
無料で登録、ゲームもできるようですし、過去には芸能人がPR活動をしていたこともあります。
ゲーム内容はバカラ、ポーカー、ブラックジャックなどのカードゲームやルーレットまで本場のカジノで遊べる内容がオンライン上でもできるようになっています。
実際に現地のディーラーとライブ形式で対戦することができ、イカサマ無しの臨場感ある勝負もできるようです。
オンラインカジノの危険性は?
お手軽に遊べそうな雰囲気のオンラインカジノですが、どのような危険性がはらんでいるのでしょうか?ここではオンラインカジノに関する危険性を3つご紹介します。
①ギャンブル全般が課金ガチャと一緒
親族もしており、自身もギャンブルで損をしたことがある私から言えることは「ゲームの課金ガチャと同じ感覚」でやってしまうということです。
カジノだけに限らずギャンブル全般はガチャと一緒で射幸性を利用したものだからです。当たったときの快感が忘れられず、ギャンブルに依存していきます。
大体負ける人の思考パターンとしては「負けた分を取り返そう」とする人です。悔しくなったり、熱くなったりする人は絶対に取り返せません。一時増えたとしてもトータル的に見れば負けが増えていくだけです。
バトル系のスマホゲームでもガチャに大量につぎ込む人、熱くなって暴言を吐く人、長時間スマホゲームに熱中する人は特にお金を懸けたギャンブルはしない方が良いでしょう。
②そもそも期待値的に勝ち続けるのは無理
これもギャンブル全般に言える話ですが、パチンコ店や競馬が今日栄えているのはたくさんの負けた方が大金を失っているからに他なりません。
その負けた原因は「期待値的に不利だから」です。
オンラインカジノも例外ではありません。期待値の例としてわかりやすいものがありました。↓↓↓
例えば、コイントスゲームで表が出たらカジノから100ドルをもらえ、裏が出たら200ドルをカジノに支払わなくてはならないという条件でゲームをしたとします。この条件での期待値を求める公式は
出典:ベラジョンカジノの始め方 https://pinzoro.com/casino-makeru-shikumi/
表が出る確率×100ドル-裏が出る確率×200ドルとなります。
この公式を解くと50ドル-100ドル=-50ドルと求められます。
つまり、期待値はコイントスゲームを1回するごとに50ドルをカジノに支払い続けるということになります。
上の例でいうと「常に私たちはマイナス50ドルでギャンブルをしている」ということになるんですね。常に店側が50ドル勝確定の条件で戦っているので、そもそも不利なのです。
おそらくギャンブルで損をしている方はこれを念頭に置かず勝負しているのかもしれません。
誤送金4630万円をパーにしたその方もおそらく期待値を理解していない状態でギャンブルにのめりこんだのでしょう。
刑罰対象になる可能性がある
過去にオンラインカジノで逮捕者が出たこともあります。
2016年に「スマートライブカジノ」で遊んだ日本人3人が逮捕された事件では運営元は英国でしたが、ディーラーは日本人がやっており、日本でカジノをしているのと同等と判断され逮捕に至りました。
賭博罪※の疑いがあったんですね。
※賭博罪とは
日本で公営ギャンブル(競馬、IR)として認められていないギャンブルを運営したり、プレイした場合に被る罪のこと。刑法185条と186条に記載されている。
ただ、これについては最終的に不起訴となったので処罰はうけていません。
グレーゾーンなんですね。ただ、逮捕された前例はあるので、今回の誤送金4630万円をオンラインカジノで全額使用したということでオンラインカジノ全体の印象が悪くなるだけでなく、この前例によって犯罪に使用している可能性が常に付きまとうことになりますから、警察の目がより一層厳しくなるのではないでしょうか。
まとめ
今回、山口県阿武町の男性が誤送金4630万円をオンラインカジノで全額使用した件について本当に全額使いきったのか、オンラインカジノの危険性とは何なのか調べました。
男性は本当に全額使い切ったのか?オンラインカジノの危険性は?誤送金問題まとめ ・男性はオンラインカジノで使わず現金化して山中に隠すことを想定したが、引き出し時点で銀行職員が対応するため、身元がバレて怪しまれる危険性を考えると、引き出さず本当にオンラインカジノに使用した可能性が高い。 ・オンラインカジノとはオンライン上で手軽にできるギャンブルのことで実際のカジノで遊べるゲーム内容とほぼ同等である。 ・オンラインカジノに限らずギャンブル全般は射幸性を刺激されたり、期待値的に不利であるため、お金儲けのためにやる場合はトータル的に必ず負けるので危険である。 ・オンラインカジノはグレーゾーンのギャンブルで過去に逮捕者が出たが、今回の事件でオンラインカジノに対する監視の目が厳しくなることが予想される。
まとまったお金を持つと冷静に判断ができないのか「さらに増やして大金にして返そう」と思ったのかもしれませんが、とても安直な考え方ですね。
ギャンブルは決まった金額で「儲けよう」という気持ちを持たずに遊べる人だけで遊んだほうが不幸な人は増えないでしょう。
用法(ギャンブル)容量(出せるお金)を守って正しく(お金を)お使いください。