ツイッター社現CEOであるイーロン・マスク氏が12月19日、自身がツイッター社のCEOから退くべきか否かの投票ツイートを行い、結果、賛成が過半数を占め、マスク氏は退任の意向を表明しました。
現在マスク氏は後任を探している段階ですが、全世界4億6千万人が利用すると言われているツイッターの次期CEOは一体誰になるのか。また、ツイッターは今後どのような方向に向かっていくのか。
気になったので調べてみることにしました。
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マスク氏退任表明。
まずはこちらをご覧ください👇👇👇
これは12月19日イーロンマスク氏がツイートした自身がCEOに留まるべきか否か、その進退をかけた投票です。
ツイッター民に自身の去就を決めさせるという何とも大胆であり不可解な投票でしたね。
真剣に考えずおふざけというかお遊びで投票することを決めたように見えましたが、まさか本当にこの人気投票ともいえる投票結果を真に受けて退任を決めるとは思ってもみませんでした。
これに投票した人たちもシリアスにとらえず、冗談半分の軽い気持ちであまり深く考えずに投票した人が少なからずいるのではないでしょうか。
結果、イーロン・マスク氏は57.5%のツイッター民に「No」を突き付けられた形でツイッター社のCEOの席を誰かに譲ることになりました。
それでも40%以上には支持されており、まだ日本の内閣総理大臣よりはマシな状況だったと言える気もしますが…。
それにしても今年の10月27日にツイッター社を440億ドルで買収して、10月31日にCEO就任が明らかになって、12月19日の不可解な投票でのCEO退任と一体マスク氏は何がしたかったのかいまいちよくわかりません。
何か意図があるのだとは思うのですが、私たちが推し量れない何か大きなことを考えていそうな不気味な雰囲気もします。
次期CEOは身内から?それとも実力者?
ツイッターの次期CEOは誰になるのかアメリカの現地メディアの情報をもとに整理すると複数の候補者が挙がっていることがわかりました。
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スリラム・クリシュナン氏
アンドリーセンホロウィッツという投資系ベンチャー企業のスリラム・クリシュナン氏はマスク氏と同企業のパートナー。
ジャック・ドーシー氏
ツイッター社の共同創設者で同社の元CEO。「やっぱりお前には任せられない!」とCEO返り咲きはあるのか??
デイビッド・サックス氏
マスク氏とはクラフトベンチャーズのゼネラルパートナーの関係。PayPalの元COO(チーフ・オペレーティング・オフィサー)。「ツイッターのCEOに就くことは夢」と語っている。
以上3名はイギリスのフェアベッティングサイトというギャンブルのサイトで[オッズが低い=人気が高い]上位3名です。
中でもアンドリーセンホロウィッツのスリラム・クリシュナン氏はツイッター社再建のアドバイスをマスク氏の近くで行ってきたいわゆる”身内”のような人物なので、ギャンブルサイトでは一番高い人気です。
(参考:https://seekingalpha.com/news)
他にもいるよツイッター社の後継者候補。それでも…
他にもデイビッド・サックス氏と同様にツイッター社の顧問でありビジネスパートナーであるジェイソン・カラカニス氏やTikTokのCOOであるヴァネッサ・パパス氏など社外、社内でたくさんの候補者がいるようです。
それでも私的にはスリラム・クリシュナン氏が有力ではないかと思っています。
その理由はスリラム・クリシュナン氏は2017年から2019年の2年間ツイッター社で働いていた経験があり、その経験を踏まえてマスク氏にアドバイスをしているからです。
前CEOのジャック・ドーシー氏以外でどの候補者よりもツイッターの運営に関わっている人物。
いわゆるツイッターの内情を良く知る人物であるがゆえにマスク氏の信頼も大きいのではないでしょうか。
ツイッターが突如PV数をわかるようにしたのも新たに広告主を募るうえでは、ツイートした人自身がどれくらい注目されているかを可視化させるだけでなく、目に見えるような広告の効果を示す必要があり、アナリティクスはその一環であると推察します。
これもクリシュナン氏とマスク氏で相談し合って決めた方策なのではないでしょうか。
(参考:https://finance.yahoo.com/news)
マスク氏ツイッター社CEO退任に伴う次期CEOまとめ
マスク氏ツイッター社CEO退任に伴う次期CEOまとめ ・イーロン・マスク氏が12月20日にツイッター社CEOを退任すると表明した。 ・その理由は自身の去就についてツイッター上で投票を行い、CEOを退くことに賛成した票が過半数を上回ったためである。 ・マスク氏の後任はまだ決まっていないが、最有力候補はスリラム・クリシュナン氏である。 ・その理由はクリシュナン氏はツイッターの運営に2年間携わっており、ジャック・ドーシー氏以外の候補者の中で一番ツイッターの内情及びマスク氏に近いところでアドバイスを送ってきた人物であるから。
今回の突然の退任劇について執筆して個人的に感じたのはマスク氏は”退任するためにわざと投票を持ちかけた”ということです。
ツイッターの存続が危ぶまれるほどの負債※を抱えている状況を打破するためにCEOに就いたのだとは思いますが、予想以上に険しく、実際やってみて自分では無理だと感じて”やめるきっかけづくり”のために投票を呼び掛けたのではないでしょうか。
※ツイッターの負債 2022年6月時点のツイッターの負債は76億4700万ドル(日本円で約1兆円)で2020年から約25%増加。 (参考:www.macrotrends.net/stocks/charts)
皆が己の意見、意志、主張などを出し合える場所、世界の公共の集会広場を守るためにマスク氏が来たのかもしれませんが、「この仕事をしようとする愚かな人間が見つかり次第退く」と言っていたマスク氏の発言はツイッターがかなり深刻な状態であることを示しているように思います。
まるで”泥船”とでも言わんばかりです。
ツイッターが最終的にどうなるのかも含めて「泥船」のかじ取りをする次期CEOが誰になるのか。泥船を黄金の船に変えるのか。今後も目が離せません。