18歳の漁師の男が10代の少女に車内で乱暴したとして逮捕されました。
少女を言葉で脅し、あろうことか強制性交に至った犯人について
①実名はどこで公表されているのか?
②今回犯人は18歳ということで特定少年に指定されているが、その特定少年とは一体何なのか?
③犯人の18歳漁師は特定少年だが、懲役は何年になるのか?
気になったので調べてみました。
最近このようなニュースが多いように感じます。
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18歳漁師の男が10代少女を車内で強制性交
高知県いの町の18歳漁師の男が4月14日の未明、土佐市の漁港の車内で少女を「殺すぞ」「動け」と脅迫し、強制性交を行ったとして家庭裁判所で裁判が行われる予定でした。
犯行の内容が強制性交の罪だったため、家庭裁判所は検察に刑事事件として送致するいわゆる「逆送」を決定し、高知地検に起訴されました。
犯行の動機は?
犯行の動機は友人の少女に「バカにされたから」だそう。
どんな理由があったにしろ強制性交して良い理由にはなりませんよね。
車内で誰もいない状態で相当恐ろしかったことでしょう。
それにしても友人の少女ということですから、前から親しかったことがわかりますし、深夜に会っていたということから、ある意味少女も襲われるとは思っていなかったのかもしれませんね。
18歳漁師の実名公表されない理由は?
肝心の18歳漁師の男の実名ですが、まだ公表されていません。
今回、特定少年扱いとなっているので、起訴されれば本来実名が公表されるはずなのですが、公表できない理由があるのでしょうか。
実名公表の判断基準はあるのか?
ちなみに実名報道をするかしないかの判断基準はあるのか調べたところ、ベリーベスト法律事務所大阪オフィスのサイトでは下記のように解説しています。↓↓↓
事件の被疑者の実名が報道された場合には報道された被疑者本人は、周囲の方たちから犯罪者であるというレッテルを貼られてしまい、日常生活に多大な影響が出てしまいます。
事件の内容によっては被疑者本人だけでなくその家族に対しても犯罪者の家族であるという目で見られてしまうため、職場や学校で差別を受けるなどの被害を受ける可能性があります。
もっとも、国民の知る権利は民主主義の根幹をなす重要な権利であり、報道の自由は、国民の知る権利に奉仕する重要な役割を担っています。
そのため、マスメディアによる報道の必要性が被疑者のプライバシー保護の必要性を上回る場合には、被疑者の不利益となるような実名報道も行われているのです。
出典:ベリーベスト法律事務所「実名報道はどのようなときに行われるのか」 https://osaka.vbest.jp/columns/criminal/g_other/5712/
要は今回で言えば
報道の必要性 < プライバシー保護の必要性
だったので実名報道されないのかもしれません。
事件的にそこまで大きくないと判断され、それよりも実名報道によって18歳漁師の男の家族が被害を受けるということを案じて公表しないのでしょう。
私的には殺人事件ではないものの、精神的に女性を傷つけた最低な行為をしたので、実名報道されてバッシングを受けるべきとは思いますが、その判断は警察や報道機関の内部基準次第となっているようです。
また、起訴されたからといってすぐに実名報道されるわけではないようで、前述したように警察及び報道機関の内部基準(公表されていないので不明)を満たしていれば報道されるようです。
事件の大きさ、社会に与える影響力的にそこまでインパクトが今回はなかったのでしょうか。
実名報道されないまま判決が下される可能性も出てきました。
特定少年とは?
特定少年とは改正少年法に盛り込まれている新しいカテゴリーで、18歳及び19歳も殺人・強制性交・強盗・放火などの凶悪犯罪(法定刑の懲役が最低でも1年以上の犯罪)を行った場合、20歳以上の成人と同じように扱われます。
そして起訴された場合、実名を報じることが可能となります。
あくまで「可能」なので、前述したように報道するかしないかは警察や報道機関の判断によります。
強制的に実名報道されるわけではないんですね。
特定少年ってなんかドラマのタイトルみたいですが、青少年の犯罪がより凶悪になってきているという背景が厳罰化に拍車をかけたように思います。
特定少年の状態で強制性交罪は懲役何年か?
特定少年で強制性交罪を行った場合においても改正少年法によって20歳以上と同様に扱われるように厳罰化されています。
したがって、強制性交を行った場合は下記のように罰せられます。↓↓↓
強制性交等の際に被害者を殺してしまった、あるいは傷害を与えてしまったという場合には、無期懲役または6年以上の有期懲役となります。
出典:法テラス https://www.houterasu.or.jp
今回は少女に傷害を与えたという報道はないので、そのまま受け取るのであれば懲役5年を言い渡されることでしょう。
ただ、日本の性犯罪者の再犯率は13%となっており、他の犯罪に比べて圧倒的(再犯の7割を占める)に多いので、この18歳の漁師が出所後に同じ罪を犯さないか心配です。
例えばアメリカのように去勢措置を行ったり、顔写真や住所のネット公開、GPSで監視するくらいまでしていった方が抑止力になって良いと思います。
女性が傷つけられるリスクを少しでも減らすことができるのではないでしょうか。
強制性交18歳漁師の実名公表や特定少年の懲役まとめ
強制性交18歳漁師の実名公表や特定少年の懲役まとめ ・この事件は18歳の漁師の男が友人であった少女から「馬鹿にされた」という理由で呼び出して脅迫し、車内で強制性交した事件である。 ・18歳での犯罪になるので、改正少年法によると実名報道が可能となるが、報道されていない理由は「報道の必要性よりプライバシー保護の必要性の方が上回っているから」である。 ・特定少年とは改正少年法に規定されている18歳及び19歳で罪を犯した者のことである。 ・特定少年の実刑判決は20歳以上と同等の判決を受けることになる。 ・したがって今回の強制性交のケースだと強制性交罪で懲役5年の刑が想定される。
山口母子殺害事件ほどのインパクトは確かにありませんが、事件の大小にかかわらず、性犯罪はペナルティをさらに重くした方が良いようにも思えます。
プライバシーの尊重というのであれば、実名報道しないまでも刑期を長くしたり、GPS装置を付けたり、去勢手術を施すなど日本もアメリカを見習って更なる厳罰化をした方が良いでしょう。
なぜなら、強制性交罪は被害女性を生きている間ずっと苦しめる、忘れたくても忘れられない重い傷を心に負わせることになるからです。
いじめと一緒で加害者は忘れるかもしれませんが、被害者は一生覚えています。
そのことを念頭に置いて性犯罪に対してもっと厳しい目を向けることがこれからも必要なのではないでしょうか。