今回注目したいのは「行列のできる法律相談所」のゲスト滝沢カレンさんのハトが出場するレースについてです。
「滝沢カレンさんがハトを飼っている」という時点で意外ですが、レースに出場するということで、その鳩レースとは一体何なのか?ハトの飼育から出場し、賞金を得るところまで気になったので、調べてみることにしました。
ハトってあの公園でクルッポしてるヤツだと思いますが、レースに出るハトと何が違うのでしょうか?
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鳩レースとは
鳩レースとは文字通り鳩の速さを競うことを指しますが、伝書鳩の帰巣本能を利用したもので日本では1960年代に伝書鳩の利用がなくなったと同時に今度はレースで使われるようになりました。
特に中国では鳩レースの歴史は古く賞金をかけた鳩レースは明王朝後期(1600年ごろ)からありました。
公園のハトと何が違う?
公園の鳩もレースに出場する鳩も同じドバト(カワラバト)です。違う点とすれば品種改良によって見た目は同じでも飛行能力、帰巣能力に違いがあります。
見た目もレース鳩は骨格ががっちりしており公園の鳩と比べると足も体も太くなるそうですが、素人目にはわからなーい(笑)。
ルールは?
鳩レースのルールはとてもシンプルなルールで同一地点(放鳩地)から同時に放鳥し、どの鳩が速く自身の鳩舎(きゅうしゃ)に帰ってくるかを競います。
ただ、それでは放鳩地から近い方が有利になってしまうため、放鳩地から各自の鳩舎までの距離を正確に測定し、鳩が帰るのに要した時間で割って、分速を出して一番長い距離を飛んでいた鳩が優勝です。
例えば放鳩地から自身の鳩舎まで100km、帰るのに要した時間を3時間とすると
100km÷180分 = 分速555.55mとなります。
分かりやすいルールですね。要は長い時間速いスピードを保つことができるハトが強いということですね。
ちなみに例で挙げた分速は鳩レースの中ではかなり遅い方になり、優勝する鳩は1分間でその倍か3倍近くの速さで飛びます。
レースは命がけ。
シンプルなルールの鳩レースですが、飛ぶ鳩にとっては命がけです。空には天敵の猛禽類・タカやトンビ、ワシなどがおり、狙われたら大変なことに。
過去には猟師に撃たれたケースもあるそうです。
ちなみにレース鳩は鳥獣保護管理法で狩猟対象外の動物なので、殺した場合は100万円以下の罰金か1年以下の懲役が科せられます。
距離が1000kmを超えるようなレースだと迷って帰ってこれないケースもあり、そのレースの帰還率はなんと1割…。
そこまでいくともう賞金とかどうでもいいから、無事に帰ってくれただけでもうれしいですね。
いずれにしても帰ってこないことを覚悟してレースに出さないといけないんですね。
賞金は…
鳩レースを行っている地域は現在だとヨーロッパや中国、台湾、日本などのアジア圏。賞金はレースを行う国によって違いがあります。
日本ではなんと賞金ゼロ…。優勝の名誉のために鳩を飛ばす感じですね。
中国やヨーロッパだと大会によっては優勝賞金はなんと億越え。優勝した鳩もオークションで億単位で取引され、その子供も数百万円で取引されるということで、想像以上の巨額の大金が動いているんですね。
もはやビジネス。。。
参加方法は?
日本国内のレースに参加する方法としては日本は鳩レース協会に入会すれば参加できるようになります。年会費8000円です。
歴史上最高金額のハト
鳩レースの歴史上もっとも高額な値がついた鳩はベルギー鳩舎で育ったニューキム号でその価格はなんと1億9800万円。価値的にはパンダと同じくらいの値が付いています。
鳩で約2億円ってもうぶっ飛んでますね。
このニューキム号は高値で取引されるには珍しい雌鳩ですが、レースに強い血統ということで繁殖目的で落札されたようです。
これでベルギーの鳩舎は大儲けですから鳩って儲かるのかなと思ってしまいますが、中国の鳩トレーナーのチャン・ヤジュンさんによれば鳩の育成にかかる費用は年間10万元で日本円にして166万円、優勝鳩がでなければほぼマイナスとのことです。その内訳は鳩のトレーニングのための輸送費、薬代や餌代、レースの参加料。
趣味で数羽飼育して日本国内のレースに出すくらいの方が罪がなさそうですね(笑)。
滝沢カレンのマイ鳩がレースに挑む!
今週日曜日(5月8日)夜9時放送の「行列のできる法律相談所」(日テレ)では滝沢カレンさんが飼育しているマイ鳩をレースに参加させるということで、結果はどうなるのか気になりますね。
ある意味鳩レースは命がけなので、ただただ無事に帰ってきてくれればそれで良いと思っちゃいますけど。
まとめ
今回、鳩レースについて気になることをまとめました。日本では1970年代後半にブームになってその後数年で下火になったようですが、今回有名モデルの滝沢カレンさんが参戦することにより、鳩レースに対する注目度が高まりそうですね。
日本は鳩に対してフンやニオイという点で衛生的なマイナスイメージを持っているところがあるので、日本の鳩レースも海外と同じように賞金を何千万単位で出せば話題になって知名度も高まり、活気も出て、鳩に対するイメージも変わるのではないでしょうか。
新たな娯楽になったら面白そうですね。