【動画】大阪湾のマッコウクジラ死後爆発の可能性?過去の事件まとめ

事件・事故

1月9日大阪湾淀川河口付近で発見されたマッコウクジラが1月13日死亡しているのが確認されました。

多摩川のタマちゃん、釧路川のくぅちゃんなど地名にちなんだニックネームをつけるのがもはや恒例となり、早速淀川にちなんで「淀ちゃん」と名付けられ無事に大洋に帰れるよう願っていましたが、その願いもむなしく天に召されました。

日本では過去にも湾や海岸にクジラが漂着したことがありますが、そのクジラの死骸はなんと爆発することがあるようで、今回のクジラに関してもその危険性がないのか気になり、調べてみることにしました。

爆発すると結構やばいらしいです。

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なぜ爆発する?クジラの死骸

インドネシアに漂着したシロナガスクジラの死骸
https://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/9/a/1000x/img_9a72d4806f0f5af0a5eb5c443e29e934110496.jpg

死後に大爆発するのは地球上の動物でこの種類だけなのではないでしょうか。

クジラが死後爆発する理由は体内の腐食によりメタンガスが溜まり、その量が尋常ではないからです。

メタンガスと言うのは温室効果ガスの一種で有名なのは「牛のげっぷ」ですが、それ以外にもゴミ集積場や石炭採掘場からも発生します。

お下品ですが私たちの”おなら”にも含まれています。

https://cdn.change-x.jp

ちなみにこのメタンガス滞留現象はどんな動物にも起こり得ることで私たち人間も死後腐敗すればガスが溜まります。

死後バクテリアが細胞を分解し、硫化水素やメタンガスが放出されることで溜まっていくそうです。
(出典:https://gigazine.net『あなたが死んだあと、身体に何が起きるのか?』)

爆発というと引火してボカーン!というイメージになりますが、そうではなく溜まりに溜まったガスが柔らかくなった皮膚を突き破って爆ぜるという感じです。

https://stockmaterial.net

以上のことからクジラも私たちも死後起こる現象は同じということですが、違いとすれば体の大きさ。

クジラは10mを超える体ですから、溜まる量も尋常ではないため、体の大きさに比例して爆発も大きいということなんですね。

ということはゾウとか大きな動物も?と思い調べてみましたが、その事例はありませんでした。

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【閲覧注意動画】実際のクジラ死骸爆発事件

徳島に漂着したザトウクジラの死骸
メタンガスが溜まりパンパンになっている
https://tokushima.ismcdn.jp/mwimgs/8/f/-/img_8f007d134718371efce25d1cf53f40b0356024.jpg

クジラが死ぬと体内に多量のメタンガスが溜まるのはわかりましたが、実際にどのように爆発するのか、そのような動画があるのか探したところ見つかったので掲載します。

ただし、結構ショッキングな映像なので、食事中の方やグロい映像が苦手な方、クジラという動物が好きな方はショックを受けてしまう恐れがあるので、見るのは控えた方が良いでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=o1e-6gZjjLU

27秒からの爆発は1970年にコククジラの死骸処理のため、ダイナマイトを使って爆破したものでメタンガスで爆発したものではありません。

ただ、処理をしている人にガスが直接当たっているようなシーンもあり、結構な威力だったようでのけぞっていましたね。

そしてニオイも凄そう…。

有名なのは2004年1月台湾で起こったマッコウクジラの爆発事件ですが、居合わせた人の話では

「臭くてめちゃくちゃだ。道路に飛び散った血やその他のものは、吐き気を催させる。それに臭いがひどい」

とその凄惨さを物語っていました。

こちらも2013年のフェロー諸島でのクジラの爆発動画ですが、見ているこちらもいつ爆ぜるのかドキドキの映像でした。こちらも閲覧注意です。
👇

https://www.youtube.com/watch?v=7X0hq0ug9q4

すごい勢いで噴出しましたね。処理していた人が巻き込まれなくてホッとしましたが、飛び散ってそのあとの処理がさらに大変になりそう…。

今回大阪湾に迷い込んだクジラもこのまま腐敗が進むと上の動画と同じように爆発するかもしれませんので注意が必要ですね。

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大阪湾のマッコウクジラの死骸の処理方法は?

亡くなったマッコウクジラ
https://news.yahoo.co.jp/articles/70ec130f6180b96d4b21482b67ec5047ed54a9cf/images/000

今回大阪湾で亡くなったマッコウクジラの処理についてはその方法を検討中とのことです。
(2023年1月16日追記)
処理方法は船で沖合までえい航し海中に沈める方法になりました。

通常は砂浜の海岸であればそこを掘って埋めたりするようですが、大阪湾一帯はそのような海岸がほとんどなく、船で牽引して沖で沈める方法が現実的なように思います。

そうすれば爆発の被害も少なくなることでしょう。

ちなみに爆発が直接的原因で亡くなった事例はありませんが、爆発により飛び散った破片からは感染症のリスクがあるということで、過去には漂着したクジラの肉を食べて食中毒で亡くなった人がいることからリスクがゼロというわけではないようです。

(参考:『食べちゃダメなの? 専門家が教える漂着クジラが危険な理由…過去には集団食中毒発生、爆発の可能性も』)

クジラの漂着は地震の予兆?

生存していたときのマッコウクジラ
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2023/01/09/20230109mpj00m040017000p/9.jpg?1

今回の大阪湾にクジラが迷い込んだ件で、湾に迷い込むのは地震の予兆ではないかという噂がありますが、その因果関係は今のところ解明されていません。

ただ、2011年の東日本大震災の3か月前に仙台港にクジラが迷い込んだ情報や2か月前に仙台市宮城野区の七北田川河口付近でコマッコウというクジラが迷い込んだことがあるので、

普段見かけないところでクジラを見た=地震

と結びつけて考える方もいるのでしょう。

ただ、過去の例をみるとクジラの迷い込んだあと必ずしも大地震が起こっているわけではなく、むしろ少ないので、クジラの迷子と大地震の因果関係はいまいち信ぴょう性が低いようです。

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大阪湾のマッコウクジラ死後爆発?過去事件まとめ

マッコウクジラの状態確認をする海上保安庁
https://news.yahoo.co.jp/articles/eec52d0d85fded37b5f1fc0614786d557f42459c/images/000
大阪湾のマッコウクジラ死後爆発?
過去事件まとめ

・1月9日大阪湾淀川河口付近に迷い込んだ体長15mのマッコウクジラの死亡が13日確認された。

・クジラは死後腐敗したときにメタンガスが多量に発生するため、皮膚を突き破り爆発する可能性がある。

・過去にクジラが爆発した事件はいくつかあるが代表的なのは2004年に台湾で起きた街中でのマッコウクジラ爆発事件である。

・近年ではフェロー諸島で処理されたマッコウクジラの爆発動画が衝撃的だった。

・今回のクジラの遺体処理方法は船で沖までえい航し海中に沈める方法になった。
https://gogen-yurai.jp/wp-content/uploads/293620719_675.jpg

今回願いもむなしく力尽きたマッコウクジラの淀ちゃんですが、個人的には大洋に還して水葬してほしいと思っています。

海の生き物ですから「骨格標本」とか「解体して利用」とかではなくて、海に還しその遺体から次の生命へと繋がっていってほしいのです。

どうか爆発せずに安らかに。

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