今回注目したいのは和歌山県橋本市にあるきのくに子どもの村学園です。
「先生はおらず、校則自由」という耳を疑う学校が本当にあるのかと衝撃を受けましたが、その「きのくに子どもの村学園」は
①どういったところなのか?
②学費はどれくらいかかるのか?
③評判はどうなのか?
気になったので調べてみることにしました。
みなさん一緒に確認していきましょう。
Contents
きのくに子どもの村学園とは?
きのくに子どもの村学園は1992年に現学園長の堀真一郎さん(堀真一郎さんは福井県勝山市出身の79歳。教育学の教授をされていた方です。)によって設立された私立の小中学校です。
場所は和歌山県の橋本市で山奥にあります↓↓↓
全寮制で基本的に平日の週5日は学校で体験学習、土日の週2日は自宅で過ごすようになっており、タイトルに記載した通り、「校則自由、先生無し」という学校です。
ここでいう校則の自由というのは正確にいうと「自分たちで決める」ということで子供たちの自主性を重んじています。
先生は存在しておらず、[教師→大人]が子供たちと接し、秩序を保っているようです。
きのくに子どもの村学園のホームページによると基本方針は「自己決定、個性化の原則、体験学習」となっており、普通の学校では学べないようなことが学べるようにも思います。
基本方針に沿ってやっていくには自分で考えて行動する力や、計画を立案する、実行する前によく調べることが必要になると思うので、これらを培うことができれば大人になったときにここでの経験が役に立ちます。
実行力、行動力に優れた大人になりそう。
また、「自由であるがゆえに責任がついてくる」ことを小学生から意識できそうですね。
自由ということは自分で行動を選択していくことになるので、それは「自分だけの責任」になります。
なんでも人のせいにしない大人、いわゆる「自分原因論」で考えられる大人になるのではないでしょうか。
ひいては人間関係の構築に活かすことができそうです。
また、この学校法人は日本各地に展開、海外ではイギリスにも学校があります。
段々認知されていっている学校なんですね。
きのくに子どもの村学園の学費は?
気になるきのくに子どもの村学園の学費ですが、実際にお子さんを通わせていた親御さんのお話では132万円かかるようです。(参考:自由教育が世界を変える)
その内訳としては主に教材費、寮費、食費、施設拡充費になります。
文部科学省の平成30年の子供の学習費調査によると私立小学校の1年でかかる金額は159万8691円でした。
その金額と比較すると決してすごい授業料が高い学校とはいえません。
そのデータには学校外活動費のデータも含まれているので、学費だけをみたら他の私立小学校の平均(95万1802円)よりは高い学費となっています。
ただ、寄宿制の学校だけを集めたデータではないので、公立の学校に比べれば高いですが、私立の中でみれば学費がとても高い学校ではないようです。
結局はその金額に対して高いか安いかを判断するのはその人の価値観次第になりますが、普段学校では学べないようなことを多く学べると考えるのであれば、行ってみる価値があるようにも思います。
きのくに子どもの村学園の評判は?
きのくに子どもの村学園の評判は良い悪い半々といった印象です。
きのくに子どもの村学園の卒業生やそのご両親のお話を聞くと下記のようなメリット、デメリットが浮かんできました。↓↓↓
きのくに子どもの村学園のメリット
- 毎年先生の当たりはずれに一喜一憂しなくてよい
- ランドセル、習字道具、算数セットなどちょっとしか使わないのに買わなくてはいけない物がこの学園では買う必要がない。
- 塾や習い事などをする必要がないので、かえってコストがかからない。
- 人間的な成長が見られ、お金にかえられない価値がある。
- 自己肯定感を持たせることができる。
- 先生と子供が対等。
- クラスの雰囲気が良く学級崩壊がない。
- 保護者も同じ価値観の人が集まり、気さくな人が多い。
- 色んなところにいける(遠足が多い)
私立小学校にかかるコストと比べて安いという声が多かったです。
また、この学校の特色と思われる「”人格形成を育む場所”としても良い」という意見が見られます。
参考:「独学で灘・東大へ」「自由教育が世界を変える」
きのくに子どもの村学園のデメリット
- 基礎学力が身につきにくい
- 自由と謳っているが結局は先生(大人)の指示に従う
- 授業内容の割には学費が高い
- 一度入学したら抜けにくい。子供が過ごしやすい環境でやめたがらないので親がやめさせにくい。
- 親子が会える回数が減るので、寂しくなる。
- 学園の居心地が良すぎて、社会の荒波に耐えられない
基礎学力が身に付きにくいという点は私も気になりました。
結局はこれから大学進学、就職にあたって基礎学力が必須になります。
実際に学園で過ごしていた方が「行く前より、行った後の方が学力が落ちた」と言っていたので、どのような道を将来目指すにしても、この学園に行くのであれば基礎学力向上のために自発的に勉強する必要があると感じました。
あとのデメリットに関してはその人それぞれの価値観であったり、考え方次第だと思うので、総合的に考えると
「小学生の間は基礎学力(算数、国語、できれば英語)を身に付けつつ、きのくに子どもの村学園に通う」
のが良いかなと思いました。
私にそれぐらいできる財力があるならそうしてあげたい。
_( _´ω`)_ペショ
「社会の荒波に耐えられなくなる」については寮生活をしたことがある私の経験からすると、親元を離れて生活することは「周りの人と良く話す環境になる」と思うので、コミュ力が上がってかえって「社会の荒波には強くなる」と私は思います。(強くなるというか回避する力が身につく)
きのくに子どもの村学園が珍百景で紹介される
7月31日夜7時放送のナニコレ珍百景ではきのくに子どもの村学園が取り上げられ、学校内がどんな様子なのか確認できるようです。
「楽しすぎる学園生活」とは一体どんな感じなのか?楽しみですね!
きのくに子どもの村学園の学費や評判のまとめ
きのくに子どもの村学園の学費や評判のまとめ ・きのくに子どもの村学園は1992年に教育学教授の堀真一郎さんによって設立された体験学習中心の学校である。 ・きのくに子どもの村学園の学費は私立小学校でかかる費用159万8691円よりも少し安い132万円である。 ・寮費や食費も含めた計算なので、私立小学校にしてはリーズナブルと思われる。 ・きのくに子どもの村学園の評判は良い悪いの半々である。 ・良い点は体験学習や寮生活を通して自立したり、人格形成に役立ったり、コミュニケーション能力の向上が見込める。 ・悪い点は基礎学力が身に付きにくいという点と授業料が公立小学校に比べれば高額というところである。
ネット上では批判も多いですが、教育理念は素晴らしいですし、コミュ力が上がる場所だとは思うので、学力向上というより大人になったときに役立つ場所として通わせるのはアリだと思います。