5月12日に東京両国国技館で行われた大相撲5日目佐田の海ー豊山戦で豊山が溜り席にいた女性客にぶつかりそうになった時に身を挺して守った方がいました。その方の名は行司の木村元基。その勇気ある行動に賞賛が送られていますが、
①そもそも木村元基さんとはどういった方なのか? ②木村元基さんの行司というお仕事はどういったものなのか? ③行司になる方法や年収はどれくらいなのか?
が気になったので調べてみることにしました。
みなさん一緒に確認してみましょう。
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木村元基さん プロフィール
本名:岡村浩道(おかむらひろみち)
生年月日:1968年8月6日
血液型:B型
出身地:東京都新宿区
階級:幕内格行司
所属部屋:湊部屋
「木村元基」って本名っぽい名前ですが、行司の方々はみな由緒ある行司家の姓名を名乗り、木村元基さんの場合は行司の二大姓(式守と木村)の一つである「木村」の姓を名乗っています。
行司の衣装を脱ぐと渋いオジさまですが、行司服を着ると
格好イイですね✨
家族はいる?
木村さんには奥様と高校3年と1年生、小学校5年生、幼稚園の年長さんの4姉妹で木村さん含めて6人家族になります。
女性がたくさんで賑やかそうなご家庭。
↑画像は木村さんが描いた絵日記で暑い日だからと力士に懸賞金ではなく、かき氷を差し出した絵になります。結構絵心がありますよね(笑)。「子供が喜びそうな絵にしたかった」という点でも子供を大切にしているように感じられます。
木村さんが身を挺して「女性を守った」画像
↑は木村元基さんが落下する力士から女性を守った瞬間の画像になります。
動画の内容は観客席のシステムを批判する内容となってますが、相撲観戦の経験がある私からすれば間近で見られる溜まり席は一番エキサイティングできる観戦場所だと思っています。
安全は確かに大事ですが、あれだけアスリートの試合を間近で見ることができる場所はないと思うので、これからも大事にしてほしいと思います。
動画で前みつのことを「前みつ」と呼んでいますが正しくは「まえみつ」です。
それにしても避けずに咄嗟の判断で身を挺した反射神経が素晴らしいですね。もしかしたらそのように教育を受けているのかもしれませんが、中々できることではありません。
自分の子供を守るかのように軍配を使って受け止めようとしていますね。日ごろ力士の真剣勝負を一番一番見逃さずに観察しているからこそ、落ちると予測できたのでしょう。
木村元基さんは力士や家族にも優しい行司さんですね✨。
木村元基さんの職業である行司とは?
木村元基さんが勤めている行司というお仕事はどういった内容のお仕事なのでしょうか?
取り組みの進行と勝負判定
土俵に立って取り組み進行と勝負判定を行うのが行司の花形とも言えるお仕事です。「はっきょい残った」と掛け声をかけて勝負が決まった瞬間に軍配を東方か西方のいずれかに必ず向けます。
ちなみに間違っていた場合、「行司軍配差し違え」となり十両や幕下格の行司であれば年9回、幕内格の行司であれば年6回差し違えると降格となります。また、一場所で3回間違えても降格になるので、それはもう真剣に土俵の勝負を見ていることになりますね(笑)。
土俵外での行司のお仕事
行司は普段土俵外ではどのように生活しているかが気になるところですが、メインのお仕事は「書き物」のようです。
行司の書き物仕事 一覧
・場内放送のアナウンス・取組の決まり手記録
・取組や番付編成会議の書記
・毎日の勝負結果の記録を巻物に記録する。
・巡業や協会の行事のスケジュール管理や移動の手配
・相撲部屋での書き物全般(礼状、案内状など)
土俵外ではまるで芸能事務所のマネージャーみたいなお仕事をしているようですね。相撲というイベントは行司さんがいるから成り立っていて、「土俵で取組間近に見れて良いなあ」なんて思ってましたが、責任ある大変なお仕事なんですね。
ちなみに若手時代は力士のご飯をつくったり身の回りの世話も仕事になります。木村さんの場合はそれ以外にも講師として活躍しているようですね。
木村元基さんのような行司になる方法や年収は?
木村元基さんのように行司になる方法や年収は一体どれくらいなのでしょうか?
行司になる方法は?
行司になれる条件は明確で
満19歳になるまでの男子であること
以上!
だから脱サラして「そうだ行司になろう」とか「相撲大好き」女子が行司になることはできません。
もし相撲好きの少年が将来行司になりたいと思うのであれば
①相撲部屋に入門→②相撲部屋から推薦してもらう→③協会の審査を受ける→④合格
という流れで行司になることができます。
興味ある方は相撲部屋ごとに「新弟子募集」としてサイトで募集しているので、記事の末端のリンクからご覧ください。
行司の年収は?
行司として部屋所属になると3年間はまず見習い期間として働くことになります。その初任給は手取りで12~13万円。決して高くはありませんが、そこから行司として昇格していくと本給はこのようになります。
・序の口格:1万5000円~2万円未満
キャリアガーデンより引用;https://careergarden.jp/gyouji/
・序二段格:2万円~2万9000円未満
・三段目格:2万9000円~4万2000円未満
・幕下格:4万2000円~10万円未満
・十両格:10万円~20万円未満
・幕内格:20万円~36万円未満
・三役格:36万円~40万円未満
・立行司(木村庄之助と式守伊之助):40万円~50万円未満
上記本給に手当が諸々ついて行司の最高位「立行司」になれば年収1000万円以上は超えるというので、夢のある職業ではあります。また、若手時代は住み込みで働き力士の身の回りの世話も仕事の一つとなり、間近で力士と働ける職場ですし、基本住居費や食費は部屋持ちなので、可処分所得が多いのも嬉しいところですね。
とりあえず終身雇用だし、くいっぱぐれる不安はなし(笑)。
木村元基さんと行司についてのまとめ
今回、幕内格行司の木村元基さんと行司になる方法や年収についてまとめました。
木村元基さんと行司についてのまとめ ・木村元基さんは相撲に関わっている人に対して大切にしようとしている。 ・木村元基さんが身を挺して女性を守れたのは日ごろから勝負の行く末を見守ってきたからこそ、力士の落下を予測することができたから。 ・行司の仕事は土俵上の勝負を取り仕切るだけでなく、書き物や部屋のマネージャー的な仕事を行っている。 ・行司になれるのは満19歳までの男子のみで相撲部屋のサイトから応募できる。 ・行司の年収は低くても12万円以上で住み込みで働けるので衣食住で困ることはなく、昇格すれば年収1000万円も夢ではない。
木村さんは現在、幕内格ということで、三役格、立行司とまだ出世の道が残されています。年功序列が色濃く残っている行司の世界ですが、今回のことがきっかけで三役格昇進に繋がったら嬉しいですね。
これから行司として相撲に関わっていきたいと思った19歳未満の方は以下のリンクからどうぞ。