電車内での卑劣な犯行。
2023年1月小田急線の電車内で隣に座って眠っている女性の胸を触っている犯行動画がツイッター上にアップされたことで、2019年に撮影され物議をかもした痴漢動画が一部の界隈で再び脚光を浴びています。
いずれも共通点として決定的な犯行動画があるにも関わらず逮捕されていないという点です。
2019年の動画に至っては会社名、氏名、家族構成まで公開されています。
そこで今回は「決定的と思われる証拠動画があるにも関わらず痴漢が逮捕されない理由」について調べてみることにしました。
Contents
駅や電車で日々行われている痴漢
まずは下の動画をご覧ください。
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①手の甲で確認
上の動画は山手線のホームですが、お尻に手の甲を当てて大丈夫そうか確認してから今度は手のひらで女性の股のところを触ろうとしています。
女性が反応した途端男性は手を離しましたが、そのあとどうなったかはわかっていません。
②小田急の痴漢サラリーマン
こちらが2023年1月初旬に投稿された問題の小田急線痴漢ツイート。
男は女性の反応を確認しながら腕を組んで触っている手を隠すわけでもなく、普通に触っています。
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一度女性が反応しているにも関わらずなおも触り続けています。
細目でカメラの方に視線を送り、撮られていてもお構いなしで触っているように見えるところも気持ち悪いです。
結婚している様子ですが、後先を考えられず衝動的に行動してしまう獣のような行為。
ご家族の方々も可哀想ですし、社会的に非難を浴びるのが怖くないのでしょうか。
また、この動画の女性の反応を見る感じだと痴漢されていることに気付いているように見えます。
相手がなかなかしつこいので大きく反応することでやめさせたのでしょう。
この男についてはまだ特定には至っておらず、今も小田急線で犯行を繰り返している可能性があります。
③イケメンエリート社員の痴漢
続いては顔バレ、名前バレ、会社バレの3点セットで公開されたエリート社員による痴漢動画です。
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これは2019年に撮影された痴漢動画で窓ガラス越しにうっすら小柄な女性が撮影しているように見えます。
声掛けする勇気がなかったのかもしれませんが、悪事の一部始終を撮影したのはすごいですね。
男性はうまくやっているつもりなのでしょうがバッチリ撮られています。
この社員は住友商事の社員である久津見平(くつみたいら)という人物だそうですが、その後のタレコミツイートによれば本人は痴漢容疑を否認し、逮捕されていないようです。
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逮捕されてはいませんが、上記人物はツイッター上で素顔が公開されているので、家族関係は悪化したでしょうし、顔を覚えている人が少なからずいますから、日本で住みづらくなったのは間違いないでしょう。
決定的証拠だと思っても…逮捕されない理由は
上の動画のように決定的証拠と思われるものがあっても、なぜ逮捕することができないのか。
その理由について3つにまとめてみました。
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逮捕されない理由①DNA鑑定ができていない
http://www.izumoweb.com/matsuda/?p=1872
電車内の痴漢を検挙する上で証拠として最も有用なのがDNA鑑定※でだそうです。
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※痴漢立証のためのDNA鑑定
DNA鑑定は、大変有用な捜査手法であるので、電車内での痴漢の事案などでは、ほぼ全ての事案において、被害者の着衣等から微物を採取し、そのDNA鑑定をしてもらっているとの検事の指摘がある
出典:山崎文夫著『セクシュアルハラスメントと虚偽申告』
要は犯人を現行犯で押さえるか、それが怖くてできなかった場合は犯行直後警察に痴漢されたことを申告し、触られた衣類は洗わずDNA鑑定をしてもらうと良いということになります。
上記のとおり電車内の痴漢犯罪はほぼ全てDNA鑑定を行っているということで、犯人検挙にかなり重要な立証方法のようです。
また、犯人の指先に被害者の衣服の繊維が付着していることも重要な証拠となるようです。
上の動画内の犯行はいずれもDNA鑑定を行えていないため、逮捕につながっていないのではないでしょうか。
逮捕されない理由②被害者がそもそも訴えていない
痴漢犯罪で犯人検挙にDNA鑑定と同じくらいもしくはそれ以上に大事なのが、被害女性が被害を訴えるということです。
過去に痴漢が検挙された事例はいずれも被害者が声をあげることで犯罪として認められているようでした。
要は私たち第三者があとからワーワー言ってもネット処刑はできますが、被害者が声を上げない限り犯人逮捕にはつながらないということなんですね。
ましてや痴漢をしている人はそれを認めようとしませんから黙っていた場合はそのままになってしまいます。
たしかに怖いですし、思い出したくないことを何度も詳細に話さなければいけないというストレスはあると思いますが、第2第3の被害者を出さないためにも、やられた分は倍返しというつもりで一人が怖ければ誰かと一緒に被害を訴えましょう。
逮捕されない理由③映像があっても言い逃れができる
上記①②の理由に付け足すかたちですが、第三の理由はツイッター上で映像を公開しても”いくらでも言い逃れができてしまう”ということです。
例えば「動画の人物はたしかに私と顔が似ていますが、あれは私ではありません」と言ってしまえば、被害届もなく、DNAなどの触ったという証拠がない状態では闇の中に葬られてしまいます。
たとえ公開された人物が本当に犯人だったとしてもネット処刑はできますが、法律的に制裁を与えることはできないということになります。
SNS動画があっても痴漢が逮捕されない理由まとめ
・痴漢は人を見て自身の性的欲求を満たすために行う卑劣な行為である。
・SNS上で顔が写った動画が公開されても逮捕に至らない理由は
①痴漢の重要証拠とされるDNA鑑定ができていない。
②被害者が被害届を提出したり、訴えを起こしていない。
③動画を撮っただけでは被害者の訴えもDNA鑑定もないため言い逃れができ、本当の犯人であればネット公開処刑はできるが、法的に裁くことができない。
あの手この手で女性に触れる卑劣な手。
これらはフィクションではなく、今もこのようなことが現実的に駅や電車内で起こっています。
現に2018年の痴漢検挙数は年間2777件で1日あたり7.6件。
1日の運行時間が朝5時から深夜1時までの20時間とすれば2.6時間に1回全国のどこかで痴漢が逮捕されている計算になります。
しかもこれは氷山の一角であって、同じ年にWeTooJapanが行った調査では被害経験がある人のうち「我慢した」と答えた人が50%、「その場から逃げた」と答えた人が33%おり、実際には検挙数2777件以上の痴漢が全国規模で行われていることがわかります。
上の動画のような逮捕されていない痴漢が今もそこかしこで行われているのです。
抵抗しないからといって痴漢に及ぶ卑劣な行為は本当に許せないですね。
怖くて声が出ない人もいると思いますし、された方は一生覚えていると思うので、確実に犯人がわかっているのであれば被害者が増えないうちにその場ですぐに逮捕したいところです。
そして私たちも見て見ぬふりをせず勇気を出して声掛けしたいですね!
性犯罪者の再犯率は約32%(令和元年)と高く、中でも痴漢は再犯率が高いとのことです。
上記写真の人物もまたやる可能性は充分ありますから、見かけたらすぐにアクションを起こさずまずは様子を見て、間違いなく痴漢行為をしていたら
「痴漢です!!」
と高らかに叫ぶとしましょう。