今回注目したいのは朝日川柳の安倍氏国葬を批判する内容について。
7つ全て批判した内容という川柳でお笑い芸人のラサール石井さんもそれに同調するツイートを挙げて話題を呼んでいましたが、
①朝日川柳でどんな内容の川柳が掲載されたのか?
②朝日川柳になぜ批判内容が並んだのか?
③西木空人とは誰なのか?
気になったので調べてみました。
みなさん一緒に確認していきましょう。
Contents
安倍元首相の国葬を批判する朝日川柳の内容とは?
今回問題となっている7月16日に掲載された朝日川柳について全てご紹介いたします。↓↓↓
①疑惑あった人が国葬そんな国(福岡県 吉原鐵志)
②利用され迷惑してる「民主主義」(三重県 毎熊伊佐男)
③死してなお税金使う野辺送り(埼玉県 田中完児)
④忖度はどこまで続く あの世まで(東京都 佐藤弘泰)
⑤国葬って国がお仕舞(しま)いっていうことか(三重県 石川進)
⑥動機聞きゃテロじゃ無かったらしいです(神奈川県 朝広三猫子)
⑦ああ怖いこうして歴史は作られる(福岡県 伊佐孝夫)
この中でラサール石井さんはこの中で①と⑤に特に同調して発言していました。↓↓↓
完全に安倍元首相の国葬を肯定する句は一つも選ばれず、何か見えない力が働いているのか勘繰りたくなりますが、ラサール石井さんも同調してハッシュタグに
「安倍氏の国葬を反対する」
と意思表示をしています。
安倍元首相の功績とは?
シンプルな話、なぜそんなにみんなが目くじらを立てるのか?
この記事を読んだ時に不思議でした。
安倍元首相の功績としては総理在籍中の6年間で主に下記のような功績を残しています。↓↓↓
①有効求人倍率の増加…
求人一人あたり正社員一枠の仕事が用意されています。
今までは1倍以上にいきませんでした。
②可処分所得の増加…
皆さんの年収をアップさせて手取り額を増やしました。
農業を営んでいる人の所得もアップしています。
結果、国民総所得は66.6兆円アップしました。
③中小企業の倒産を3割減…
資金繰りの緩和によって倒産企業が減りました。
④訪日外国人の旅行消費額増加…
1.1兆円から3年間で4.5兆円にアップしました。
(参考:https://www.jimin.jp)
肌で感じるところまでは景気が良くなったと感じてはいませんが、数字にすると私たちの暮らしが少しは良くなっていたことがわかりますね。
所得アップは特に私たちの暮らしに直結するものなので、ありがたいことをしてくれたんですね。
ただ、今更になって安倍氏の死をきっかけで知ることになった自分が恥ずかしい。
そんな実績のある元首相なら国葬してもおかしくないのでは?と正直思いましたが、皆がそこまで国葬を反対する理由が何なのか気になってきます。
朝日川柳になぜ批判内容が並んだのか
朝日川柳に批判内容が並んだ理由は私的に
①「安倍元首相を取り巻くスキャンダル」
②「国葬の費用」
の2つが理由だと考えています。
①安倍元首相を取り巻くスキャンダル
安倍元首相の3大スキャンダルと言われている「桜を見る会」「加計学院問題」「森友学園問題」
要は”政治と金”のスキャンダルがしっかりと究明できていない状態で亡くなられたので、それに対して不満を持っている方々が国葬に反対しているのではないでしょうか。
②国葬の費用
国葬に反対するもう一つの理由はその国葬に税金が使われるということ。
近年では2020年に亡くなられた中曽根元首相の葬儀に約2億円かかったとして話題となりました。
ただ国葬というのは吉田茂元首相以来となるので、55年ぶり。
その時の支出額は約1800万円でした。今の合同葬と比べてかなり安いです。
当時の貨幣価値でいうと昭和40年(1965年)の消費者物価指数が令和3年(2021年)に対して4.2倍となるので、昭和40年の1万円は現在でいうと4.2万円の価値があります。
ということは吉田首相の場合約7200万円かかったということなんですね。それでも今と比べて安いんですね。
吉田首相の頃から年々と元首相の葬儀にかけられる費用が上昇しているので、今回の安倍元首相の葬儀には2億円を超える支出が予想されます。
これらはもちろん国民の税金です。
要は「政治と金問題を起こしていた人に国民の税金を使わないでほしい」と一部の国民が不満を持っているのでしょう。
朝日川柳の選者「西木空人(にしきくうじん)」とは誰なのか?
今回この朝日川柳に掲載する句を選んだ西木空人とは一体誰なのでしょうか?
西木空人さんのプロフィール
本名:栗田亘(くりたわたる)
生年月日:1940年
出身地:東京都
職業:エッセイスト
調べたら朝日新聞の名物コラム「天声人語」の筆者だったんですね!
高校生の頃、小論文の書き方を勉強するために天声人語を参考にしていましたが、今になって知るという…。
西木さんは1965年から2002年まで朝日新聞社で働き、日本各地の支社を渡り歩いた記者です。
天声人語の担当は意外と短く6年間でした。
ただ、その期間に書いた本数はなんと2千本弱。
頭が下がりますね。
それが最も仕事していた時期だということですから、締め切りに常に追われている生活だったことが想像できます。
そんな西木さんが今回の句を選んだ理由としては個人的な気持ちで選んだというよりも、
朝日新聞の立ち位置が権力批判の姿勢を取ってきた立場
のため、今回の川柳も結果的に国葬批判に繋がったからだと思います。
安倍政権を「格差拡大」「アベノミクス失敗」などと批判してきた朝日新聞が今更国葬に賛同できるようなことはできないというところなのでしょう。
それにしても国葬云々の川柳を炎上するのが目に見えてそうなのに、なぜわざわざ挙げたのかが解せませんね。
社の立場を明確にしていくためとか、「これからも権力に立ち向かっていく」という川柳を通じての意志表示でしょうか。
後者だとしたらネット上の反応を見る限り支持はあまり得られなかったようです。
安倍元首相国葬反対の朝日川柳。その選者や批判の理由まとめ
安倍元首相国葬反対の朝日川柳。その選者や批判の理由まとめ ・7月16日朝日新聞に掲載された川柳では7つ全て安倍政権及び国葬に対して批判的な内容が並び、ラサール石井さんも便乗するなど話題を呼んだ。 ・朝日川柳で批判的な意見が並んだ理由は安倍政権時代のスキャンダルが解明されていない状態で国葬に税金を使うことに反発する国民がいるためである。 ・安倍首相の葬儀には約2億円の費用がかかると思われる。 ・今回川柳の選者となった西川空人さんは朝日新聞の元記者で天声人語を担当した方だが、西川さんの個人的感情で選出したというよりも新聞社の立場的に批判的な内容のものを選出したことが考えられる。
個人的な意見ですが、安倍政権が残してきた実績を見れば、スキャンダルはあったものの結果的には功績を残してきた方ですから国葬で弔っても良いのではないでしょうか。
この国葬を否定するということは実績云々に関わらず「政治家全員ひそやかに葬儀するべきだ」と言っているようにも思いますし、結果を見ていない方がよく知りもしないで「政治家全員悪だ」と決めつけているようにも思える論調でちょっと辟易しますね。