先日13日(日本時間14日:2022年5月13日)ニューヨークメッツのホームスタジアム「シティ・フィールド」ではジャパンヘリテージナイト※が開催され、在ニューヨーク日本領事館の森美樹夫総領事が始球式を行う予定でした。
※ジャパンヘリテージナイトとは 米国から日本に野球が伝えられて150周年を記念した式典。日本の素晴らしさを伝えるイベントが企画され、松井秀喜や新庄剛志など大リーグで活躍した選手がスタジアムの大型ビジョンに映し出されてコメントを述べたり、日本の総領事が始球式を行う。
しかし、森総領事がいざマウンドに立とうとしてグラウンドに駆け出すと、森総領事は立ち止まってしまいます。その理由は何なのでしょうか?
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マウンドにシャーザー
森総領事がマウンドに立とうとしたとき、マックス・シャーザー投手※が先にマウンドに立っていました。
※マックス・シャーザー MLBの14年間で190勝を挙げたメッツの守護神。オッドアイが特徴の投手。
シャーザー投手は森総領事が近づいても、投げるそぶりを近くで見せても譲る気配はなく、森総領事はあきらめてマウンドを離れてしまいます。
私的にはシャーザー投手や他のチームメンバーなりのジョークか、途中で気づいてマウンドを譲る”神対応”を見せるのかと思いきや、まったく譲る気配はなし。
寂しそうに帰っていく森総領事が印象的でしたね。この対応にシャーザー投手もバッシングを受けていますが、チームメイト曰くシャーザーはとても集中していたそう。
投げられなかった理由は?
森総領事の話では投げられなかった理由としては企画サイドのミスだそうです。シャーザーが投球練習を始めた時間は前もって決められていた時間であり、本来であればその時間までに始球式を済ましておくべきだったそう。
ジャパンヘリテージナイトと銘打っているにも関わらず、タイムスケジュールに球団側と企画運営で齟齬があったようですが、しっかりと管理していなかったのはおかしな話であり不可解な珍事ですね。
アメリカのファンは…
この件に関してアメリカのあるファンはTwitterで動画投稿していますが、動画内で笑っています。
おそらくアジア人ファンがシャーザーに無視されていると思い、その様を見て笑っていたのかもしれませんが不快ですね。
この動画投稿に対しては批判もあるようです。
直接的に投稿した人に「失礼だ」の意味を込めて暴言を吐いている人もいれば
「彼は国を代表した要人だ。ファンじゃない」と言っていますね。
アメリカ人からみた日本人をこの投稿で見た気がします。ただ、すべてのアメリカ人が日本を見下しているわけではないのが救いですね。
国際問題に発展か?
シャーザー投手が集中して気づいてなかったとしても、キャッチャーのトマス・ニド投手の視界には森総領事が入っていたはずなので、シャーザー投手に少し譲るよう促す方法があったのではないかと思いますし、アジア人に対する人種差別なのかとも思ってしまいショッキングでした。
メッツ側は謝罪したようですが、「ちょっとした国際問題」を垣間見たような気がします。
つまらないこととしてこれが杞憂で終わるように両国が尊敬の念を持って接していけると良いですね。