8日、世界卓球の団体戦が中国の成都で行われ、準決勝で日本は中国に惜しくも2-3で敗れ、銅メダルに終わりました。
ただ、大会では張本智和選手が世界ランキング1位の中国の樊振東(はんしんとう)選手に勝利した場面もあり、日本の卓球が世界に通用することを再び証明した大会となりました。
その世界卓球の中でも特に話題となったのは張本選手と樊選手の超絶ラリーでしたが、32本の”全力”ラリーはネット上でも大きな反響があり、ネットユーザーに”人外”と評されました。
そこで今回はこのラリー以外にも熱いラリーはないのか
世界最長ラリーは何回なのか
気になったので調べてみることにしました。
みなさん一緒に確認していきましょう。
Contents
張本選手と樊選手の”人外”のラリー
下の動画で早速張本選手と樊選手のラリーを見ていきましょう!↓↓↓
日本vs中国の団体戦準決勝ハイライトになります。
中国2-日本1の場面であとがない日本はエース張本智和、中国は世界ランキング1位の樊振東
実質、卓球世界一決定戦みたいな組み合わせですが、ここでドラマが生まれます。
超絶ラリーは2:08から見られます。
あんなに遠くから打ってもコートに入るのかと驚きの連続。
どちらも全力で叩きつけるように打ち合って球が爆ぜるのではないかと心配になりましたが、最終的には張本選手のショットがコートを外れ、張本選手は仰向けに転がりました。
互いに全力を尽くした打ち合いに心が震えましたね。
まるで漫画の世界で良い意味で”人外”です。
結果、このセットは張本選手が取り、樊選手にも勝利するという歴史的な一戦でしたが、その後5戦目では日本が敗れ、中国の勝利に終わりました。
それでも、2大会ぶりにメダルを獲得し、メダル的にも経験的にも収穫のあった大会だったのではないでしょうか。
世界最長ラリーは何回なのか
歴史的な張本選手と樊選手の一戦。
目を見張る壮絶な打ち合いをみて思ったのは、世界で一番ラリーした選手は一体誰で、何回ラリーを続けられたのかという点です。
張本選手と樊選手の動画では最長32回の全力のラリーでした。
最長は何回でしょうか?
世界最長記録は日本女子選手
調べてみると世界最長ラリーを達成していたのは日本人であり、女子卓球の佐藤瞳選手で766回でした。
この記録はあくまで「現代卓球」における記録であって、最もラリーを続けた世界ギネス記録はイギリスのアイビスさん親子で
8時間40分5秒という記録です。
どちらもとてつもない集中力でびっくりしますが、試合の中で766回ラリーした佐藤選手はすごすぎますね。
下はその動画になりますが、10分間黙々とラリーをしている動画なので、時間のある方だけご覧ください。
実は最長ラリーをしたのには理由があった?
この気が遠くなるようなラリーをしたのは佐藤選手なりの作戦があったようで、最長ラリーを行うことによって、促進ルール※を発動させる狙いがありました。
※促進ルールとは 両者合計得点が18点未満の状態で1ゲーム10分経過した場合、それ以降はレシーブ側が13球返球するたびに1点入るというルール。
このラリーが始まったときは佐藤さんがレシーブ側だったので、ラリーして10分経たせつつ、そのラリーを制して1点でももぎ取ろうという執念で打ち立てられた大記録でした。
ほんとに国際大会でこんなことをやり切る佐藤さんの集中力に天晴れですが、ラリーしすぎて手首を傷めそうですね。
実はもう一つの世界記録
公式試合での世界最長ラリー記録を持つ佐藤選手ですが、実はもう一つ世界記録を持っています。
それが世界最長試合時間記録です。
お疲れ様です…。
2020年のオマーンオープン女子シングルス決勝で佐藤選手と加藤美優選手の日本人対決で記録した
1時間38分です。
通常1試合30分くらいですが、その3倍以上の時間を要した激戦でした。
これこそ腱鞘炎になりそうです。
決勝だから良かったものの、これが準決勝やそれより前の試合だったら、疲れが残ってしまいそうで恐ろしい。
張本選手の超人すぎるラリーと世界最長記録まとめ
張本選手の超人すぎるラリーと世界最長記録まとめ ・8日中国成都で行われた世界卓球男子団体戦の準決勝は日本が中国に2-3で惜敗したが、張本智和は世界ランキング1位の樊振東選手に勝利した。 ・その試合の中で行われた強烈なラリーは“人外”のラリーと話題になっている。 ・卓球の世界最長ラリー記録は佐藤瞳選手とリー・ジエ選手の766回 ・佐藤選手は世界最長試合時間記録(1時間38分)も持っている。
ある意味前人未到の記録を2つも打ち立てた佐藤選手。
ディフェンシブなカットマンというプレースタイルの性質上、試合時間が長くなったり、ラリーが長くなってしまうためにできた記録にも思いますが、集中力も並外れていましたね。
張本選手の激しいラリーも見ごたえがありますし、佐藤選手のカットマンも相手の強打をいなす技巧的なプレーで見ていて面白いものがありました。
佐藤選手は24歳、張本選手はまだ19歳なので、これからの卓球界を背負っていく逸材の活躍にこれからも期待していきたいですね!
☺☺☺