国営イラン通信はイランの南部ファルス州に住んでいたある94歳の男性が死去したと報じました。
その男の通り名は”世界一汚い男”。
今回はその男がなぜ半世紀以上もお風呂に入らなかったのか、どんな経歴の持ち主だったのか調べてみることにしました。
Contents
”世界一汚い男”の経歴とは
名前:アモウ・ハジ(本名ではない。実名不明)
生年月日:1928年生まれ
出身地:イラン ファルス州
職業:無職
イラン南部に住んでいたハジさんは”世界一汚い男”として以前から知られていました。
お風呂は二十歳から入っていなかったようで、その年数としては最低でも73年間入っていなかったことになります。
信じられますか!?73年ですよ…。
何年間もお風呂に入らず過ごせた場合のギネス記録があるのかは不明ですが、そんな記録があれば断トツの1位でしょう。
これだけでも信じられないのですが、さらに驚くのはハジさんが口にしていた物です。
それは動物の死骸や汚れた水、動物の糞を燻したパイプ。
むしろ病原菌さえも味方につけて自身の抵抗力に変えてしまったのではとも思えます。
この特異な生き方には大学チームも興味を持って2015年に研究に訪れたようで、当時87歳のハジさんの健康状態を調査したところおおむね良好だったことから、研究者も舌を巻く免疫力の持ち主だったことがわかります。
ある意味奇跡のおじいちゃん。もとい仙人さんの動画がこちら↓↓↓
今日までよく生きてこられました。まさしく奇跡✨。
周辺住民にいじめられていたにも関わらず生きてこられたのも奇跡✨。
なぜ半世紀以上もお風呂に入らなかったのか
ハジさんはなぜ70年以上もお風呂に入ろうと思わなかったのでしょうか。宗教的な問題なのか、トラウマなのか、一体なぜなのか。
病気になるから?
ハジさんへの取材によると入浴を避けていたのは「お風呂に入ると病気になると信じている」からだそうです。厳密に言うと石鹸と水で病気になると信じていたそうです。
宗教上の理由でもなんでもありませんでした。
お風呂に入らないほうが病気になりそうですけどね…。
(参考:NewYorkPost)
私たちは何のためにお風呂に入るのか。逆に入らないことでメリットはあるのか。
私たちがお風呂に入るのは普段人と接するので、不快にさせないようにニオイを取るのもそうですし、皮膚病などにならないようにするためですが、ハジさんは全て逆を行ってます。
メリットとしてはハジさんのような体になるというところでしょうか。
そういえば下品な話で申し訳ないですが鼻に溜まったゴミ(はな○そ)を食べると免疫機能が向上するという説を聞いたことがありませんか?
有害物質を体に取り入れることで防衛機能を高めることができるとか、鼻ゴミの中にルグズニンという物質があり、黄色ブドウ球菌の増殖を防ぐという説です。
まさしくそれと同様のことが実践された好例と言えるのではないでしょうか。
なかなか真似できるものではありませんが。
このお風呂に入らない行動ももしかしたら強靭な免疫システム構築に一役買っていたのかもしれません。
男性の死因は何だったのか
強靭な免疫力を持っていたハジさんでしたが、94歳で生涯を閉じます。
決して恵まれているとは言えない環境で日本の平均寿命以上に生き延びただけすごいことですが、何が原因で亡くなってしまったのでしょうか。
お風呂に入ったから?
ハジさんの死因について詳しいことはわかっていませんが、ハジさんは亡くなる数か月前、村人によってトイレで体を洗われたそうです。
ハジさんが絶対に近づかないであろうきれいな水で体を洗うことなど普通(?)考えられません。
もしかしたら村人が半強制的にハジさんの体を洗っていたとしたら、今まで構築してきた免疫システムが破壊され、ハジさんは病気にかかりやすい体になってしまったのではないでしょうか。
そのままお風呂に入れられず過ごしていればあと何年生きることができたのかは気になりますが、年齢的に老衰で亡くなった可能性もあります。
あくまでこちらの希望ですが、安らかに眠ったと信じたいですね。
”世界一汚い男”のお風呂に入らない理由と死因のまとめ
”世界一汚い男”のお風呂に入らない理由と死因のまとめ ・世界一汚い男として知られていたアモウ・ハジさんが10月23日亡くなっていたことが国営イラン通信の報道で明らかになった。 ・20歳からお風呂に入らず、およそ73年間”禁浴生活”を送っていた。おそらくギネス記録である。 ・ハジさんがお風呂に入らなかった理由は水と石鹸で病気になると信じていたから。 ・ハジさんの死因は明らかになっていない。亡くなる数か月前に村人によって洗われたことがわかっているが、年齢的に老衰も考えられるため、直接の死因とは言い切れない。
世界一汚い男と呼ばれたハジさんを見て思うのは、人間はどんな環境になってもそれに適応して生きていける逞しさがあるということです。
どんな状況でも自分のことをみじめに思わなければ周りは関係なし。
それに合わせて肉体的にも強くなっていくことをハジさんは証明してくれました。
まるで野生動物のように自然に溶け込んで暮らしていたハジさん。
世界一汚い男という不名誉とも思える通り名をつけられていましたが、ある意味誰にも縛られずに生きてきた仙人のようにも思えて少し尊敬します。