今回注目したい方は先日66歳の若さでこの世を去った渡辺裕之さんです。
渡辺さんと言えばCMでの名台詞で有名な方で逞しい肉体と精悍な顔つきのイケメン俳優でしたが、なぜ今回このようなことになったのか。動画で若い頃を振り返りつつ自殺の理由は何だったのか考察したいと思います。
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渡辺裕之さん プロフィール
生年月日:1955年12月9日
血液型:B型
出身地:茨城県水戸市
趣味:筋トレ
特技:ゴルフ、ドラム演奏、英会話
今で言うとかっこいいイケおじ的な存在の渡辺さんは3人兄弟の長男として生まれ、80年代のCMをきっかけに大ブレーク。以降ドラマ俳優として活躍し、1994年には女優の原日出子さんと結婚、以来亡くなるまでの28年間夫婦生活を営んでいました。
一見するとお仕事上で仕事が無くて困窮していた様子も、夫婦生活が上手くいっていなかった様子もない状態(喧嘩をしたことが一度もない)で今回亡くなってしまったのは一体なぜでしょうか。
【動画あり】若い頃の渡辺裕之さん”ファイト一発で一世風靡”
渡辺裕之さんは1980年にCMデビューしますが、デビューのきっかけは意外にも「自撮り写真で売り込みして掴んだ」とのこと。
↑これだけカッコいいイケメンさんですからスカウトされたとばかり思っていましたね。
元々小学生の頃から俳優業に憧れを持ち、石原裕次郎やドリフターズ、若大将こと加山雄三を見て「憧れの人はドラムもやっている」ことからドラムの演奏と俳優業を目指すようになりました。
ファイト一発で累計200億本
1980年のコカ・コーラのCMに出演後の1983年。大正製薬のリポビタンDのCMに出演し、↓の動画で一気に人気が爆発します。渡辺裕之さんは1:43で出演します。
動画全部見た方は気づきましたでしょうか?このCMに今やハリウッド俳優の真田広之さんがいましたね。
あとファイト一発は渡辺裕之さんがパイオニアではなく、1977年の勝野洋さんと宮内淳さんがはじめだったのも意外なところですね。
それでもリポビタンDのCM出演年数は10年で80年代から90年代初めにかけて「リポビタンDといったら渡辺裕之」と世間に浸透していたようです。何と言ってもインパクトのあるCMがめちゃめちゃ多かったですからね。
大きなマカジキと格闘したり、川の激流を下ったり、断崖絶壁の氷壁を滑落しかけても登ったり…。
たまにゴムボートを担いで斜面駆け降りるとか、よくわからない物体を引っ張り上げるシーンとか「?」なCMもありましたが、当時の人の記憶に残るCMだったのは間違いないでしょう。
スタント無しでガチであのCMを撮影していたというのですから今では考えられない命がけのCMです。
そのテーマは「努力 友情 勝利」。
それって某少年誌のテーマじゃん。っとツッコミを入れたくなりますが…。
本当に体を張っていました。すごいのはビビらずに挑んだ渡辺さんの勇気ですよね。
渡辺さんのインパクトのあるCMがきっかけとなって、リポビタンDは累計200億本販売を達成しました。
渡辺裕之さんの自殺の理由は?
リポビタンDのCM出演をきっかけにブレイクした渡辺さんは昼ドラ「愛の嵐」や特撮の「ウルトラマンガイア」や「ガメラ」、他にも大河ドラマやVシネマ出演など幅広く活躍するワイルドな俳優さんのポジションを確立していました。
奥様の原日出子さんとも「喧嘩を一度もしたことがない」というくらい仲の良いご夫婦に見えたにも関わらず、亡くなってしまたのはなぜでしょうか。
前からうつ症状だった?
自殺の原因として考えられるのは渡辺さんにうつ病の兆候があったことです。
精神科医の片田珠美さんによれば「老年性うつ」による精神衰弱が考えられるとのこと。老年性うつは「喪失体験」がトリガーとなり、悪化してしまうようです。
リポビタンDの筋肉ムキムキのイメージがついていた渡辺さんにとって加齢による肉体の衰えでそれを維持するのが辛くなってしまった。その若い頃の筋肉を失った「喪失体験」が足かせになってしまったのかもしれません。
私的に注目したのはInstagramで風景写真をよく撮っている点です。
渡辺さんはよく富士山の写真を撮っていますが、亡くなる数週間前から富士山の風景写真の投稿が多いように見受けられます。
風景写真を撮る心理としては「ストレスの軽減」
心理学者マーク・バーマン氏によれば風景写真や広大な風景を見るメリットとして①「創造力を高める」、②「ストレスの軽減」を挙げていました。
①については公園の中で過ごしたグループと騒がしい都会で過ごしたグループ。風景写真を眺めたグループと大都会の写真を眺めたグループでそれぞれテストを行ったところ、いずれも前者が好成績を収めたとのこと。
②については風景写真を見たり自然に触れることにより、インターロイキン-6という炎症の原因が疑われるホルモンの分泌量が減るとのこと。
そこから考えると渡辺さんは亡くなる数か月前から強いストレスを感じていて、本能的にストレスを軽減するように写真を撮っていたのではないでしょうか。
ベンチプレスで事故死?
もう一つの可能性としては渡辺さんの死因である縊死にあります。
縊死(いし)とは
引用元;wikipedia
索状物(英: cord[旧chord])で、自重またはモノの重さによって首(頸部)が圧迫されることで呼吸や脳の血流が阻害され、脳や臓器に回復不能な機能障害が起き(縊頸)、結果として死に至ることをいう。
ベンチプレスは大胸筋を鍛えるトレーニングになりますが、渡辺さんは亡くなる前まで筋力トレーニングを行っており、自宅にベンチプレス台があるそうなので、一説によると死因はベンチプレスのバーを首に落としたことによるものだとあります。
実際にベンチプレスを頭部に落下させて亡くなってしまった方はいるようですが、これについてはもしそうであれば事故死として報道されると思うので、考えにくい説になります。
渡辺裕之さんの若い頃と自殺の理由まとめ
今回、渡辺裕之さんの若い頃と自殺の理由についてまとめました。
渡辺裕之さんの若い頃と自殺の理由まとめ ・渡辺さんは小学生の頃から俳優とミュージシャンを目指し、自分を売り込んで芸能界に入った。 ・渡辺さんはリポビタンDのCMで一躍人気者となり、それをきっかけに幅広く俳優として活躍した。 ・渡辺さんの縊死による自殺とみられており、その理由は老化で以前の自分が保てなくなったことによる自信の喪失及びストレスと考えられる。 ・それを裏付けるものとして風景写真を撮って日々のストレスを軽減しようとしていたのではないか。 ・ベンチプレスのバーの落下による事故死という噂もあるが、それが死因なら事故死と報道されるはずなので、その線は考えにくい。
私的にはCMのイメージがあまりにも強すぎたためにそれがプレッシャーとなって渡辺さんを押しつぶしてしまったのではないでしょうか。元気で溌剌としていることを自分に架して抜け出せなかったのではないかと思ってしまいます。
プロ根性で人前では明るくふるまっていたのかもしれません。
それゆえに誰にも相談できなかったのか真相はわかりませんが、今はただご冥福をお祈り申し上げます。
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