かつて仏G1を制覇した名馬タイキシャトルが8月17日天に翔けていきました。
そこで今回はその仏G1制覇を動画で振り返るとともに、タイキシャトルの死因や28歳は人間で言うと何歳にあたるのか気になったので調べてみることにしました。
タイキシャトルさん、安らかに。
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タイキシャトルさんのプロフィール
生年月日:1994年3月23日
出身地:アメリカ
性別:牡馬
父:デビルスバッグ
母:ウェルシュマフィン
馬主:大樹ファーム
戦績:13戦11勝(勝率:84.6%)
主な勝鞍(G1):マイルCS、スプリンターズS、安田記念、ジャック・ル・マロワ賞
タイキシャトルさんは90年代後半に君臨した短距離走の王です。↓↓↓
映像では抜けた瞬間が映っていませんでしたが、カメラも見逃してしまうくらいのあっという間の出来事だったのでしょう。
思わず鳥肌が立ってしまいました。
勝鞍を見てもわかる通り、制覇したG1は全て1200~1600mのレースになります。おもしろいほど短距離に特化したお馬さんなんですね。
今で言うと白馬の女王ソダシさんみたい。
競馬というと3歳馬であれば3冠馬(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)になるかどうかが注目されがちですが、そういった中でタイキシャトルさんのようにマイルに特化した馬がいるのは面白いですね。
マイルであれば3冠馬であってもタイキシャトルには勝てなかったかもしれません。
そのタイキシャトルさんのハイライトとも言えるのが仏のG1レース”ジャック・ル・マロワ賞”で勝利した場面です。
【動画】タイキシャトル仏G1制覇
97年のスプリントステークス、98年の安田記念を制し、スプリントやマイルにおいてはもはや”敵なし”となったタイキシャトルさんは次の戦場をフランスへと移します。
そのフランスでの最初で最後のデビュー戦となったのがジャック・ル・マロワ賞※。
※ジャック・ル・マロワ賞とは 1921年からフランスで開催されている歴史あるレース。距離は1600m。ムーラン・ド・ロンシャン賞と並ぶ世界最高峰のマイルレース。
このレースで勝利するということは実質「短距離走世界一」を意味するということなんですね。
陸上競技でいえばオリンピックの100m決勝でウサイン・ボルト選手やらカール・ルイス選手やらクリスチャン・コールマン選手が集まったようなレースにサニブラウン選手が走る感じです。
このかつてない強敵が集うレースにタイキシャトルさんは盟友の岡部幸雄騎手とともにフランスに乗り込みます。↓↓↓
日本では圧勝だったタイキシャトルさんもさすが世界最高峰のレースというだけあって半馬身差でなんとか勝利をもぎ取った感じでしたね。
気持ちで押し切ったようにも見えました。
このレースでタイキシャトルさんは短距離走界で世界一の実力であることを証明しました。
日本育ちの馬が世界最高峰のマイルレースに勝利し、快挙が達成された瞬間でした。
タイキシャトルさんの死因は
タイキシャトルさんの死因は関係者の話によると”老衰”ということでした。
その理由は病気やケガの場合、外傷がみられるはずが、今回は眠ったまま亡くなったかのように傷がまったくない状態で発見されたから。
私たち人間も憧れる?ある意味幸せな旅立ち方をしたようです。
毎年7000頭生まれると言われる競馬界において競走馬として出走する確率は65%と言われています。
すべての馬が出走できるわけではないんですね。しかも意外と少ない。
さらにG1で勝利すること自体が1%未満。(参考:タケツム競馬)
G1に勝つこと自体奇跡。ましてや海外最高峰のG1に勝利し、そこからさらに天寿も全うできたのですから、日本競馬史上最も幸運な馬と言っても過言ではないのでしょうか。
タイキシャトルさんは28歳で死去。人間で言うと?
タイキシャトルさんは老衰により28歳で亡くなりましたが、人間の年齢で言うと112歳のようです。
この計算は乗馬専門サイトの乗馬メディアEQUIAで紹介された計算方法で
馬の年齢×4=人間の年齢
で計算しました。
大型インコと同じくらいの寿命です。
私たちも112歳まで健康に生きることができたなら、タイキシャトルさんと同じように天寿を全うできるような気がしてきますね。
タイキシャトル死去。仏G1制覇や年齢についてのまとめ
タイキシャトルさん死去。仏G1制覇や年齢についてのまとめ ・タイキシャトルさんは90年代後半に登場した競馬マイル界の王様。フランスの世界最高峰のマイルレース「ジャック・ル・マロワ賞」でも勝利し、マイル界世界一の称号を手にした。 ・タイキシャトルさんの死因は老衰。 ・タイキシャトルさんは28歳で旅だったが、28歳は人間で言うと推定112歳まで生きたことになる。
日本一幸運な馬が次にどんな風に生まれ変わるのか。
どんな生を受けたとしても、足の速い子として誕生しそうな予感。
それまでは空の放牧場で元気に駆け回っていることでしょう。