恐ろしい羽音、強靭そうなアゴ、鋭い毒針。
時として人にも襲い掛かり、死者を出す狂暴なスズメバチ(全国で年間死者10人以上)ですが、そのスズメバチの巣をなんとドローンで駆除してしまうという活気的な取り組みが静岡であるようです。
今回はその取り組みを行っている会社はどこなのか、駆除費用、評判なども含め調べてみることにしました。
ドローンでスズメバチ倒せるとか超安全そうですよね!!
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スズメバチをドローンで駆除する会社とは
スズメバチ駆除のドローンを扱う会社は静岡市紺屋町にあるクイーンビーアンドドローンという会社になります。
この会社はドローン操縦者育成事業の他にもドローンを使った空撮事業を担っていますが、蜂駆除専門業者ではありません。
「危険なスズメバチの駆除を遠くから行えないか」という発想からドローンの講師陣によって開発されたもので、2018年頃からメディアで取り上げられていました。
蜂駆除のプロフェッショナルが開発したものとばかり思っていましたが、専門業者でないドローンの講師陣が開発したものというのは意外でしたね。
ドローンだったら100m以上の高さにあったとしても駆除できますし、足場やハシゴを組まないと駆除できないようなところもドローンで解決しますから、安全面でも効率面でもかなり貢献してくれそうです。
ドローンによるスズメバチの駆除費用は
ドローンを使った場合のスズメバチ駆除の費用ですが、この会社ではスズメバチの駆除作業を担っているわけではなく、あくまで駆除ドローンの操縦者育成と販売を行っている会社になるので、明確な駆除費用は公表されていませんでした。
スズメバチ駆除ドローン自体はいくらかかる?
ちなみにクイーンズビーが開発したスズメバチ駆除ドローン「QB8-601」のお値段は
1,760,000円です。
たっかっ!
しかも誰でも飛ばせるわけではなく、航空法に従って国交省の認定証が必要なので、その講習費用も加算されますからキャリングケースの費用も含めて、約77万円プラスの253万円の費用がかかるようです。
たっかっ!!
これは一個人で買うというよりも価格的に会社で購入するような感じですね。
特許は取得したものの、まだ実用化に向けて動いている段階であるため、既存の専門業者でも取り扱っていませんが(2022年10月時点)いずれはこれを購入し、運用する専門業者が出てくることでしょう。
スズメバチ駆除は結局どこにお願いすればいい?
スズメバチの駆除は害虫駆除専門業者に有償でお願いするか、自治体に相談すれば無償でやってもらえる場合があります。
静岡市では高所(5m以上)や屋根裏などの難所、集合住宅でない限り無償です。
一方で専門業者にハチの駆除を依頼した場合は費用は下記のとおり。↓
難所とされる屋根裏のハチの巣の駆除を業者にお願いした場合の費用(一例)
【スズメバチ駆除】13,000円(税込14,300円) + 【巣調査料】5,000円(税込5,500円) + 作業員2名人件費 6,000円(税込6,600円)
出典:静岡片付け110番
合計駆除代金 24,000円(税込26,400円)
結構高く感じますね。
ハチは巣によっては私たちでも駆除できるようですが、刺される危険がありますし、できれば無料でやってほしいですから
「○○市 スズメバチ 駆除 補助金」で検索。
市のコールセンターに電話すれば無償もしくは補助金が出る場合がありますので、専門業者に依頼する前にまずは相談してみましょう。
そこで専門業者に依頼する必要がでてきたら紹介もしてくれます。
いずれにせよ、駆除ドローンを使用する場合は無償で行えない範囲になりますし、駆除専門業者も含め4人で作業する必要があるようなので、依頼者が費用を負担することになりそうです。
「ドローンでスズメバチ駆除」その評判は
ドローンでスズメバチ駆除に関するクチコミはまだ存在していませんが、実用化に向けた取り組みの中で実際に一般家庭でスズメバチ駆除ドローンを使用したときの住民の反応がこちらです↓↓↓
脚立でも届かない高所でもドローンなら楽々とたどり着けますし、作業員が高所作業を行う必要がないということで安全面で大きく貢献できますね。
また、JR東海管轄の橋梁や関西電力の発電所建屋など、企業の建造物に作られたスズメバチの巣の駆除動画があったところを見ると、たびたび仕事の依頼を受けているようですから、一定の評価を得ていることがうかがえます。
珍百景でも取り上げられる
10月16日19:00放送の「ナニコレ珍百景(テレビ朝日)」でもスズメバチ駆除ドローンQB8‐601が取り上げられ、再びその存在が広く知れ渡ることになるでしょう。
スズメバチ駆除ドローンの取り扱い会社の評判と駆除費用まとめ
スズメバチ駆除ドローンの取り扱い会社の評判と駆除費用まとめ ・日本初スズメバチ駆除ドローンを開発した会社は害虫駆除専門業者ではなく、ドローンスクール運営会社クイーンズビーアンドドローン社が開発したもので2022年に特許を取得した。 ・2022年10月時点では取り扱っている専門業者が皆無で駆除費用については公表されていない。 ・スズメバチ駆除のドローンは高所でも易々と安全に駆除できるといいう点で企業から一定の評価を得ている。 ・また、一般家庭での実用化試験でも住民の反応は良かったことから高く評価されていることがうかがえる。
この会社の他にも中国では火炎放射機能がついたドローンが開発され、清掃会社大手のダスキンではスズメバチを吸引したり、回転ブラシで巣を破壊するドローンを開発したりなど、高所の害虫駆除にドローンを使用する場面が増えてきました。
ドローンの強みは現場の地形に左右されず、安全に機械で行える点だと思うので、高いところに巣を作る外来種のツマアカスズメバチも増えてきていることから、活躍する機会や目にする機会が増えてくるのではないでしょうか。