今回注目したいのは十日町市の美術館の美術品2点を修学旅行に来た中学生が破損した件についてです。修学旅行生が美術品を破壊するとは信じがたいニュースですが
①どこの学校の生徒が破損させてしまったのか?
②どういった経緯で破損させてしまったのか?
③破損した美術品の被害額はいくらなのか?
気になったので調べてみることにしました。
みなさん一緒に確認していきましょう。
Contents
被害にあったのはどこの美術館?
今回破損した美術品が展示されていたのは新潟県十日町市にある越後妻有里山現代美術館MonETという美術館になります。
場所はここ↓↓↓
小千谷市より向こう。結構奥地にある美術館なんですね。最寄り駅は飯山線十日町駅。
どこの学校の生徒が破壊した?
どこの学校の生徒が破壊したのか?市内の中学校ということはおそらく新潟市内の中学校ということになりますが調べてみたら↓の中学校が破壊した生徒がいるとされる中学校のようです。
新潟市西区にある市立黒崎中学校の場所はこちら↓↓↓
ちなみに新潟のニュースサイトNIIKEIでははっきりと黒崎中学校と明記されておりました。もしかしたら今後しばらくは修学旅行自体別の行事になってしまうかもしれませんね。
そうなったら下級生にめちゃくちゃ恨まれそうですね…。
(;゚Д゚)
どういった経緯で破壊してしまったのか?
それにしても貴重な美術品をどういった経緯で破損してしまったのでしょうか?
警察が捜査
破損した経緯は現在警察が調査中とのことです。中学生がすることですから「ふざけあってぶつかってしまった」のか「修学旅行なのに市内ということに不満を持った生徒が故意に破壊した」のか。
調べてみたら柵を乗り越えて破壊に至ったようですから故意に破壊したと見受けられます。↓↓↓
いずれにせよ、芸術家たちがメッセージや想いを込めて作った作品がこんな形で失われてしまうのは悲しいことですね。
意図的に全壊ということはめちゃくちゃに破壊したということですから、ちょっと凄まじい感じがして怖いですね。
破壊されたのはどんな美術品だったのか?
今回破壊された2点は以下のものだったようです。
カールステン・ニコライ作 Wellenwanne LFO(ヴェーレンヴァンネ エル・エフ・オー)
https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/wellenwanne_lfo/
*作品紹介
引用元;https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/wellenwanne_lfo/
光と音の原理を応用して、混沌と秩序、運動と停滞の両極性を見せる作品。スピーカーが放つ低周波数によって水面を振動させ、広がる波紋に同調させたストロボの反射によってスクリーンに映し出される。人工的につくりだされる水面の波紋は、規則的でも不規則的でもあり、それゆえに秩序あるようで混沌ともしている。
波紋の文様が交差しているところとしていないところで混沌と秩序を表しているとても斬新な作品ですね。ついついじっと見てしまう作品。実際に波打っているところを見たらもっと感動したかもしれません。
クワクボリョウタ作 LOST #6
*作品解説
引用元;https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/lost_6/
ゆっくりと動く光源が床に置かれた様々なモノの影を大きく壁に投影しながら移ろい、まるでこの地域を旅する車窓からの風景をみるような、あるいは映画をみるような魅惑的な世界が表される。床に展開するのは十日町の織物機具の一部や農機具、この地域で使用されてきた用具など。人々の営みを支えた微細な道具に地域の風景が重ね合わせられる。
おそらくこちらも明かりが動いて投影された影のの動きや移ろい方を楽しむような作品だったのでしょう。そして古き良き日を思い出すノスタルジックな作品に仕上がっていたのだと思います。
Twitterや新潟のニュースNIIKEIによると修復不可能な作品となってしまったのはLOST#6の方だそうです。
ニコライさんの作品がストロボやスピーカー等、精密機械を使っているので、ニコライさんの作品が修復不可能かと思ったのですが、違いましたね。
なぜ何の罪もない作品を完全に破壊する衝動に至ったのかとても気になりますね。私もアーティストとして活動していた人間なので、こういったニュースを見ると憤りを感じます。
私がこの作品の作者だったら
「毎日ワシに反省文かけやあっ!!500文字でな」
って言いたくなります。たぶんそれでも怒りは収まりませんが、ショックである反面次の作品は何作ろっかな♪と思ってしまうかも。
実際にクワクボリョウタ氏は今回の事件について下記のようなコメントを残しています。
《作品を修復する体力も気力も残っています。それよりも重要なのは、生徒たちが内なる不満や怒りや欲望をさまざまな違った形で表現できるように支えることです。これはアーティストの力ではどうにもならない。大人や学校、友だちや地域の人たちの協力が必要です》
引用元;https://news.yahoo.co.jp/articles/51731a9c670921670e37c224a177c5dcf65b13af
怒るどころかなぜ子供たちがその衝動に至ったのかを考える必要があると問題提起しています。
ただ、壊したからと言って怒るのではなく、なぜそうなったのか?どうすればこのようなことが起こらなくなるのか?私たちはこの作者の言葉を反芻する必要がありそうですね。
破損した美術品の被害額はいくらなのか?
破壊された美術品の被害額については職員の方がいうには「そちらについてはコメントを差し控えさせていただきます」とのことでした。
ニコライさんの作品は精密機械を使っている感じなので、壊れたらとてつもなく高そうですけど、全壊したのはクワクボリョウタさんの作品なので、どれくらいの被害額が出るのか想像もつきません。
壊した当事者は過去の例を見ても被害額を弁済するというのは例がなく、いずれも保険で賄われるか、その美術館の出入りが禁止される措置を取られています。
ただ、今回は完全に故意の犯行なので器物損壊の罪で今までのような保険が適用されるのかは不透明です。
いずれにせよ「保険で全部賄われるから大丈夫です」なんて結末はしめしがつかないので、きっちりと罪を償わせるように司法で裁いてほしいですね。
今後どのような展開になるのか注目です。