今回注目したいのはイタリアのロックバンド[マネスキン]Måneskinについて。
8月28日に放送された「MTVビデオミュージックアワード」にて演奏披露中に女性ベーシストのヴィクトリアの胸が露出した瞬間にカメラが切り替えられた件で批判が殺到する事態となりました。
また、セレブ達が以前から言及していた乳首解放運動についても今回の件で改めて注目される様相を呈しています。
そこで今回は
①胸露出の実際の映像
②マネスキンの経歴
③乳首解放運動
について気になったので調べてみることにしました。
Contents
①胸露出の実際の映像
批判があったのは8月28日に開催されたMTVビデオミュージックアワード※でイタリアのロックバンドマネスキン(Måneskin)の演奏中での出来事でした。
※MTVビデオミュージックアワード アメリカのケーブルテレビ音楽専門チャンネルのMTVが主催する音楽イベントのこと。 世界最大のミュージックビデオの祭典で各国の有名アーティストが一堂に会するビッグイベント。
ロックバンドの女性ベーシストヴィクトリアが着ていた衣装の右肩の部分がずれて右胸が全てあらわになってしまったのです。
生放送中だったのでとっさに別のカメラに切り替えることができたようですが、この件で批判が殺到しました。
批判が殺到した理由は
「放送内で男性ボーカルのダミアーノが乳首を露出しているのに、女性のヴィクトリアが乳首を露出したらカメラを切り替えるのはおかしい」
という理由だと思われます。要は「性差別するな」ということですね。
決してヴィクトリアの乳首を見たかった男性陣の怒りではないと信じたい。
↓の動画は胸に修正が入ったバージョンの演奏動画です。
結構早い段階ではだけてる(笑)。
日本だったら間違いなく規制が入り、BPOとかにも怒られそう(ある意味放送事故)ですが、性に対する考え方がアメリカと日本ではやはり違うと認識した動画でした。
ただ、はだけてもお構いなしに堂々と演奏していたので、エロさは感じず、むしろ一つの作品として見れた感じがしましたね。
②マネスキンの経歴
マネスキンはデンマーク語で月光という意味。
ボーカルのダミアーノ・ダビド
ギタリストのトーマス・ラッジ
ベーシストのヴィクトリア・デ・アンジェリス
ドラムのイーサン・トルキオ
の4人メンバーです。
みなさん23~20歳の若いグループです。
ヴィクトリア含めみんなイケメン✨
マネスキンという名前はベーシストのヴィクトリアがイタリア人とデンマーク人のハーフということで、デンマークにルーツを持つことから現在のバンド名となっています。
見た目だけでなくバンド名も美しいですね。
2017年にイタリアのコンテスト番組「Xファクターイタリア」で2位となり、頭角を現した後、サンレモ音楽祭で優勝し、ヨーロッパで一番を決める歌の祭典にイタリア代表として出場します。
そこでもバンドとして16年ぶりの優勝を果たし、世界的に知名度が上がりました。
日本には2022年8月20日に開催されたサマーソニックに出場するため、初来日しました。
日本のアニメファンを公言し、進撃の巨人の「心臓を捧げよ」をサマーソニックの大阪ステージでわずかですが披露したことでファンのハートを掴みました。
何人かは心臓を捧げたのではないでしょうか。
③乳首解放運動とは
今回のMTVアワードでヴィクトリアの胸が露出されたことにより、以前から多くの海外俳優やセレブ達が訴えていた「乳首解放運動」が再注目されるようになりました。
なんだ、乳首解放運動って…。
乳首解放運動とは1930年代にアメリカで起こった抗議活動のことです。
発端は女性ではなく男性でした。
なんと今では全世界どこのビーチでも男性は上半身ですが、1930年代のアメリカでは男性もトップレス禁止だったのです!!
基本的に↓の写真のようにタンクトップ着用を義務付けられていました。
(参考:COURRIER JAPAN)
映画でもトップレスはタブーとされており、1934年の映画「ある夜の出来事」ではクラーク・ゲーブルという俳優が上半身裸で映っていたことに物議を醸したそうです。
今では普通なことが映画界でもタブーでした。
また、同年のコニーアイランドビーチで男性4人がトップレスで泳いでいたため、逮捕された事件?をきっかけに抗議活動に発展し、結果ニューヨーク市は男性のトップレスを認めるよう法律を変えました。
男性の方々が今日トップレスでいられるのは、そのような判例が世界各地であったからこそなんですね。
けっしてふざけているわけではなく、大真面目に「乳首を露出する権利を勝ち取るため」闘っていた人たちが約1世紀前には存在したということになります。
そして今度は長い年月を経て女性の乳首解放運動(Free the Nipple)が起こるようになったのです。
「男性がトップレスOKなら女性だってOKなんじゃない?」とアメリカの俳優、セレブ達を中心に抗議活動に発展し、2019年には6つの州で女性のトップレスを認める判決が下されました。
要は男性と女性での性差別化を疑問視する声が高まってきたということですね。
(参考:HYPERALLERGIC、Aol)
まとめ:マネスキンと乳首解放運動
マネスキンと乳首解放運動のまとめ ・MTVビデオミュージックアワードに出演したマネスキンのベーシストヴィクトリアの胸が露出したシーンを番組は急遽カメラを切り替えることで放送事故を防いだが、批判が殺到した。 ・マネスキンはイタリアのロックバンドで、バンド名はデンマーク語で「月光」から。ベーシストのヴィクトリアのルーツがデンマークにあるためとされている。 ・最初は路上で活動していたが、次第に頭角を現し、ヨーロッパの歌のコンテストで優勝。日本には2022年のサマーソニックに出場するため来日している。 ・乳首解放運動とは1930年代から始まった男性の抗議活動。アメリカでは1930年代まで男性のトップレスは認められていなかった。 ・男性の乳首解放運動は世界的に成功し、TPOをわきまえれば男性のトップレスは全世界で認められている。 ・女性の乳首解放運動についてもアメリカでは2019年に6つの州で認められる判決が下され、徐々に女性のトップレスが広まりつつある。
世界的に徐々に広まりつつある公共での女性の胸を露出する権利ですが、日本では女性の胸を性の対象としている見方が強く、奥ゆかしい人が多い国民性なので、浸透するにはかなりの時間がかかりそうです。