今回注目したいのは韓国で摘発された「人肉カプセル」について。
耳を疑うような内容ですが、中国発の旅行客から摘発されたとのことで、この人肉カプセルは2011年に初めてその存在が知られ、それ以来非人道的なサプリ、また、感染症のリスクがあるとして問題になっています。
そこで今回は
①この人肉カプセルの効能と危険性
②購入方法はあるのか、どこで売られているのか
③値段はいくらなのか
気になったので調べてみることにしました。
Contents
人肉カプセルの効能と危険性
人肉カプセルはヒトの胎盤もしくは死亡した胎児の遺体を使って錠剤もしくはカプセル状にして販売しているものになります。
だから”人肉カプセル”と言われるのですね。
中国では古来からヒトの胎盤は生薬として扱われ、漢方薬学「本草網目」に記載されている”紫河車”(しかしゃ)に該当するようです。
(参考:RecordChina)
その効能は
人肉カプセルの効能は下記のとおりです。↓↓↓
古くからの秘薬とされたその効能は、女性の美容・アンチエイジング、不妊、滋養強壮、貧血、免疫力向上、アレルギー、ぜんそくなどに効果があるとされてきた。
出典:Record China https://www.recordchina.co.jp/b72835-s0-c10-d0037.html
女性にとっては特に嬉しい効果が多いようですね。
また、男性にとっては精力増強の効果があるとされています。
(参考:RecordChina)
また「胎盤を食べるなんて…。」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちが美容のために使うプラセンタも元は胎盤なのです。
栄養価的にはビタミン、ミネラル、だけでなくアミノ酸や酵素など、美容に良いというものが含まれているようです。
少しでもリスクがあるくらいなら「プラセンタに頼らなくても他のサプリで補えばいいかな」と個人的には思う。
また、日本でもヒト由来のプラセンタエキスの注射薬が肝臓病・更年期障害用に処方されていました。↓
中国だけの話ではなく、日本含め世界各地でも身近な存在だったんですね。
ただ、違いとしては中国は死亡した胎児を使っているという点になります。
その危険性は
中国で生産された”人肉カプセル”は胎盤だけでなく胎児を使用し、その製造方法が不衛生ということで様々な感染症のリスクがあるとして問題になっています。
韓国の食品医薬品安全所の分析では、人肉カプセルからは汚染された細菌や肝炎ウイルスが検出されたこともあるそうで、気軽に使える内容ではありません。
また、日本でも処方されている前述の2つの写真の薬品についても「vCJD(クロイツフェルト・ヤコブ病=神経難病)感染の恐れがないとは言えない」として日本赤十字社ではそれらの薬品を投与した人は献血しないようにと注意喚起していました。
(参考:中央日報、日本赤十字社)
要は胎盤(プラセンタ)は胎盤でもヒト由来のものは使わないのが良さそうということですね。
今も購入できるのか?どこで売られているのか?
この問題の人肉カプセルがどこで売られているのか調べてみましたが不明でした。
中国のサイト「テンセント(騰訊)」の検索窓から”紫河車”と入力、「购物(ショッピング)」をクリックしたら商品ページに遷移しました。
ヒツジや猫(!?)の胎盤も売られているようでしたが、ヒト由来のものは確認できませんでした。
元の材料が何か明記されていない品物もあったので、もしかしたらそれが”人肉カプセル”である可能性もあります。
どうして胎児の遺体も混ぜるのか理解できませんが、「同じような成分」とか「かさ増しするため」とか理由があるのでしょうか。
いずれにしても、あのような商品を販売するのは倫理的にいかがなものかという行為です。
値段はいくらなのか
そのヒツジとも猫(!!?)とも表記されていない粉末や錠剤の価格を見ると
100gあたり117~128円
になります。意外と安い??
ちなみにDHCの生プラセンタ14.3g(1か月分)で3456円なので、怖いくらい安いのがわかります。
本当に安全だったとしても安いからといってすぐに飛びつかず、材料がすぐにわからないような製品は買わないに越したことはなさそうですね。
韓国で中国産人肉カプセル摘発。購入方法や効能、価格まとめ
韓国で中国産人肉カプセル摘発。購入方法や効能、価格まとめ ・人肉カプセルとは胎盤や死亡したヒトの胎児の遺体を材料としたサプリのことである。 ・人肉カプセルの効能はアンチエイジング効果や精力増強である。 ・人肉カプセルの購入方法は不明だが、中国のサイト「テンセント(騰訊)」で検索、「拼多多」というショッピングサイトで原材料名が不明の品は販売されている模様。 ・原材料不明の錠剤や粉末の価格は100gあたり117円から128円である。
食犬文化や虫を食べる文化など、他国の食文化を否定するつもりはありませんが、亡くなった胎児とはいえ、それを粉末もしくは錠剤にするという行為は到底受け入れがたいものです。
効能があると信じられていても実際には何の効能のない(サイの角、)ものも漢方薬として販売されていたり、非人道的かつ細菌が含まれているものが流通している以上、少しでもこの非人道的な商品が減っていくよう
「よくわからないものは買わない」
を徹底していくことが大事なように思います。